秋の味覚・イクラがピンチ サケ不漁で不安の声 秋サケ来遊数は過去最低水準の予測 専門家の分析は?
秋の味覚・イクラがピンチです。
北海道内への秋サケの来遊数が過去最低水準と予測され、漁獲量の減少が懸念されています。
釧路市の専門店ではイクラ作りのピークを前に、原料の確保に不安を抱えています。
売り場にずらりと並ぶ新鮮な海の幸。
釧路の台所・和商市場です。
好きな魚介類を思う存分に乗せていく名物の勝手丼。
中でも人気なのはイクラです。
(武田記者)「プチっとした食感と濃厚で程よい塩味が口の中に広がります。おいしいんですが…このイクラがピンチを迎えています」
こちらのイクラの値段は400円。
2025年からおよそ1.5倍値上げしているといいます。
(鮮魚店)「サケがとれていないんですよね、ことしは。(イクラを)出したいが出すものも入ってこない。残りわずか」
その理由は秋サケの不漁です。
定置網漁は9月から始まりましたが、2026年の秋サケの来遊数は365万匹と予測されていて、2025年の半数ほどになる見込みです。
(道職員)「みなさんのご協力をよろしくお願いします」
(釣り人)「片付けます。すみません」
こうした状況を受け、釧路港では道や漁業者の団体などが資源管理のため、釣り人にルールの徹底を呼びかけました。
(釧路総合振興局 甲斐友規水産課長)「1尾でも多くのサケを川に遡上させる必要がある。いまは漁業も釣りも我慢の時期だと思っている」
道は、釧路管内の秋サケ釣りが認められている場所についても釣りの自粛を呼びかけています。
なぜこれほどまでに危機的な状況なのか。
専門家の分析はー
(さけます・内水面水産試験場 藤原真さけます資源部長)「地球温暖化の影響が大きい。水温が影響して(稚魚のエサの)プランクトンの量が少ないとか、種類にも影響したとみられる。サケ稚魚については厳しい時代に入ってきている」
さけます・内水面水産試験場は、2026年の秋サケの漁獲数を305万匹と予測しています。
これは平成以降過去最低だった2025年の562万匹を大幅に下回ります。
イクラの需要が高まる時期を前に、和商市場の専門店は原料の確保に不安を抱えています。
(丸栄田村商店 田村秀樹さん)「9月末から10月の段階で量があればいいが、入ったり入らなかったりを繰り返していて、去年よりは少ない見込み。このままでいくと去年より1.5~2割原価が高くなる。大変な思いでやっている」
価格高騰だけでなく、原料の確保も危ぶまれる2026年のイクラ。
今後の漁獲数の推移が注目されます。
