「ほんま、けがしてからじゃ遅い」通学路に崩壊寸前“危険な空き家” 区は「手続きたくさんあるので苦慮」 大阪市生野区

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大阪市生野区の幹線道路沿いにある空き家が、壁の崩落などで危険な状態となり、近隣住民や学校関係者から不安の声が上がっている。通学路に面していることから、一部の学校では生徒の安全確保のため登下校ルートを変更するなどの対応を取っている。

近隣住民「だんだん崩れているようで怖い」

大阪市の住宅街に突然、異様な光景が広がっていた。

それは歩道に面した建物の壁が崩れ、骨組みがむき出しになっている空き家で、住民が不安を訴え続けている。

近隣学校の職員:
怖いですね。ついここ通るときは見上げてしまう。無意識なんですけど、落ちてこないかなとか。いつもなんとなく不安がある。

屋根が抜け落ちていて、隙間からは空が見える空き家の室内を見ると、椅子やテーブル、ソファなど、かつて人が住んでいたとみられる痕跡がそのまま残り、歩道には空き家から落下したとみられるがれきが積まれていた。

危険な空き家は、大阪市生野区の幹線道路沿いに建っていた。

空き家の前は通学路で、駅も近く人通りも多い場所だ。
学生が問題の空き家の前を通って学校のほうへ向かっている様子も見られた。

歩道には、「頭上注意」や「危険」と書かれた貼り紙が無数に貼られていた。

この空き家に近隣住民は「だんだんちょっとずつ崩れているように見えるので怖い」と不安を漏らしていた。

16年前の画像を見ると、建物に「たばこ」と書かれた赤いひさしがあり、自動販売機が並んでいて、店舗だったことが分かる。

その後、建物は空き家となり、放置状態になったとみられ、4年前の画像では、3階の窓から伸びた亀裂が延々と壁の下まで続き、そして2年前になると赤いひさしが破れ、シャッターには落書きが書かれている。

天井も崩落し始めていて、1階には「頭上注意」の貼り紙が貼られていた。

そして、2025年から2026年にかけて壁の崩落が相次ぎ、消防が駆け付けるなど、危険な状態になったという。

11日朝、大阪市では雨が降り、屋根が抜けた天井から降り注いだ雨が木の柱に染み込んでいた。

近隣住民は「雨とか水分吸って、いつ全壊してしまうかずっと不安」「これなんで処理しないのか逆にね。ほんま、けがしてからじゃ遅いもんね。これたぶん崩れるときは突然ガーンと崩れてくるから」と話す。

「区役所としてできることやっていく」

この空き家の周囲には、小学校から高校まで、10カ所以上の学校が林立している。

中でも、空き家に最も近いプール学院中学校・高等学校の安福朗理事長は「通学路を変更して、正門から通わずに西門から登下校せよというふうに」と話す。

800人以上の生徒を守るため通学路を変更し、一時、正門からの登下校を禁止するなどの対策をとっていた。

プール学院 安福朗理事長:
本当に今はもう生野区さんに、一日も早く動いていただけるように、ただただ願っている状態。

不安が広がる危険な空き家について生野区は、「手続きがたくさんあるので苦慮しているが、区役所としてできることはやっていく」としています。
(「イット!」9月11日放送より)