「荷物から薬物が…」佐川急便かたる不審電話が急増 “本物”なら聞かない「あの質問」が出たら即、切断を
「あなたが発送した荷物が破れており、X線検査をしたところ現金と薬物が見つかった」――。ある日突然、こんな電話がかかってきたら、多くの人が動揺するのではないだろうか。
これは、運送大手の佐川急便を騙る人物から実際にあったとされる電話の内容だ。X上でこの体験談が投稿されると、その手口に注目が集まった。
「お荷物に重大な事故」音声ガイダンスから始まる巧妙な手口「当社を名乗る不審電話に関するお問い合わせは、2025年頃から全国の営業所へ継続的に寄せられています」
佐川急便は、荷物をめぐるトラブルを口実に個人情報を聞き出したり、金銭を要求したりする不審な電話が全国で相次いでいると明かす。
現在確認されている主な手口は、音声ガイダンスから始まるケースだ。
まず、自動音声で佐川急便を名乗り、「お荷物に関する重大な事故が発生した」とのアナウンスが流れる。その後、佐川急便のカスタマーサービス課を名乗るオペレーターにつながり、言葉巧みに個人情報を聞き出そうとしたり、金銭をだまし取ろうとしたりする。
具体的には、「お荷物の中に現金が入っている」などと説明して個人情報を聞き出すケースや、利用者が犯罪に関与していると告げて金銭の支払いを求めるケースが確認されているという。
佐川急便から電話がかかってくる“本当の”ケースとは佐川急便が利用者に直接電話をすることは「一切ない」のであれば、すべて詐欺と断定できるため対応も容易だが、実際には同社が「配達や集荷に関するご連絡のため、お電話を差し上げる場合がある」という。
さらに、Xの投稿にあった「X線検査」というキーワードが電話で出てくることも、実際の業務であり得るケースだと説明した。
「航空便で発送されたお荷物については、X線検査の結果、航空機への搭載が制限される品目が含まれている可能性がある場合などに、お荷物の内容品を確認するため、お客さまへご連絡を差し上げることがあります」
詐欺グループは、こうした実際の業務内容を把握・悪用し、話の信憑性を高めようとしている可能性がある。
本物か詐欺か…見分けるための“決定的な違い”では、かかってきた電話が“本物”か“不審電話”かを、利用者はどう判断すればよいのか。
佐川急便の話を聞いていくと、正規の連絡と詐欺との間には“決定的な違い”があるようだ。
「当社からのお電話において、生年月日や家族構成などの個人情報をお尋ねしたり、金銭の支払いや口座情報、クレジットカード情報の提供を求めたりすることはありません」
つまり、電話口で以下のような要求をされた場合は、詐欺を疑うべきだという。
生年月日や家族構成などの個人情報を尋ねられる 金銭の支払いを要求される 銀行の口座情報やクレジットカード情報の提供を求められる 電話機の操作を指示される前出の“航空便の荷物内容”を確認する際も、本物の連絡の場合は「お荷物のお問い合わせ送り状番号やお届け先情報など、当社とお客さまとの間で共有している配送情報をもとにご案内しております」とのことだ。
荷物の送り状番号など、佐川急便側と利用者側の間でしか知り得ない情報に基づいた確認があるかどうかが、判断材料となりそうだ。
もし不審な電話を受けたら…取るべき正しい行動佐川急便は、佐川急便を名乗る電話を受け、少しでも「怪しい」と感じた場合には「その場で個人情報を伝えたり指示に従ったりせず、速やかに電話をお切りください」と呼びかける。
相手の話をうのみにせず、いったん会話を中断することが重要だ。
その上で、「佐川急便の担当営業所へご連絡いただき、ご確認いただきますようお願いいたします」としている。
この際、相手から告げられた電話番号にかけるのではなく、必ず自分で公式ホームページなどから調べた正規の営業所の番号にかけ直すことが肝心だ。
【佐川急便】営業所検索(営業所・サービスセンター・取次店を探す)
「お客さまにおかれましては、少しでも不審に感じる点がございましたら、生年月日や家族構成などの個人情報を伝えたり、相手の指示に従ったりすることなく、まずは弊社の担当営業所へご確認いただきますようお願いいたします」(佐川急便)

