「逐玉」

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中国メディアの環球時報は10日、中国の動画配信プラットフォームの海外進出について、「韓国が新たな注目の的になっている」とする記事を掲載した。

記事は「韓国メディアによると、中国の動画配信プラットフォームは、国内の膨大なユーザー基盤と比較的独立した市場を背景に、コンテンツの内製体系が成熟し、海外進出を加速させている。東南アジアや中東、北アフリカ市場の開拓に続き、韓国が海外進出の新たな成長エンジンとなっている」と伝えた。

記事が韓国映画振興委員会の報告書を引用して伝えたところによると、中国におけるオンライン動画アプリの月間アクティブユーザー数は2025年9月時点で約7億9900万人に達し、世界最大の単一OTT(インターネットを介した動画配信サービス)市場となっている。テンセントビデオ、iQIYI、MangoTV、bilibili、YOUKUの5大プラットフォームが市場全体の約93%を占めており、各プラットフォームは長期にわたる競争を通じてドラマ、バラエティー、アニメを網羅するコンテンツ内製体系を構築している。iQIYIを例にとると、内製ドラマが主要ドラマ作品の65%を占め、売上高への貢献度は80%に達している。英国の調査機関、Digital TV Researchによると、世界の動画配信プラットフォームの売上高は29年に2150億ドル(約33兆1100億円)に達する見通しで、米国のプラットフォームを除く売上高トップ4はテンセントビデオ、iQIYI、YOUKU、MangoTVの順となるという。

記事によると、中国の動画配信プラットフォームによる海外進出は、東南アジアから始まった。iQIYIが2019年6月に国際版アプリをリリースし、テンセントビデオもタイで「WeTV」のサービスを開始した。韓国メディアは「東南アジアは人口が若く、華僑・華人系住民も多いため中国語コンテンツへの一定の需要がある上、ストリーミング市場も未成熟で、中国のプラットフォームにとって海外進出の最初の拠点となった」と分析する。東南アジアはもともと、韓流にとって重要な海外市場だったが、中国発のコンテンツ、特にドラマの人気が高まっているという。

記事によると、中国の動画配信プラットフォームによる海外進出は、東南アジアから中東・北アフリカへと広がり、そして今、韓国が新たな市場となっている。韓国のモバイル市場分析プラットフォーム、Mobile Indexのデータによると、iQIYIの今年1月の韓国における月間アクティブユーザー数は20万人近くに達し、前年同月比で約50%増加して2カ月連続で過去最多を更新した。主に中国の映像コンテンツに特化した韓国のプラットフォームのMOAでも月間アクティブユーザー数が前年同月比で30%以上増加した。韓国の動画配信サービス、Wavveの海外ドラマランキングでは、中国ドラマが継続して1位を獲得しており、トップ10のうち半数以上を中国作品が占めることも珍しくないという。これについて、韓国メディアは「韓国における中国ドラマの視聴者層はかつて、歴史ものを好む中高年が中心だったが、今では20代から40代の幅広い年齢層の女性へと拡大している。武侠やファンタジー・ロマンス、そしてネット小説を原作とする作品が韓国ドラマや米国ドラマとは一味違う新たな選択肢として一部の視聴者に受け入れられており、出演俳優やそのメーク、ストーリーをめぐる話題もSNSを通じて広がり続けている」と伝えているという。「逐玉」

記事は「中国ドラマのヒットは、韓国人に教訓を与えているようだ」とし、韓国メディアが「韓国のプラットフォームもまた韓国発のコンテンツを足がかりに海外での影響力を拡大し、差別化戦略を策定する必要がある。単にコンテンツの優位性があるだけでは世界市場で主導権を握ることは困難であり、いかにしてそれを競争力に転換できるかが鍵となる」と伝えていることを紹介した。(翻訳・編集/柳川)