9日前場の香港マーケットは、主要95銘柄で構成されるハンセン指数が前日比0.31ポイント(0.00%)安の25316.87ポイント、本土企業株で構成される中国企業指数(旧H株指数)は2.49ポイント(0.03%)安の8394.83ポイントと3日続落した。売買代金は1073億1620万香港ドルとなっている(8日前場は1049億8390万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中東情勢の緊迫化が懸念されている。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は8日、サウジアラビア南部のエネルギー施設を攻撃し、一部が稼働停止したと伝わった。一方、米軍は8日、イラン革命防衛隊と関係のある複数のタンカーを攻撃している。エネルギー供給を巡る懸念が強まる中、8日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前営業日比1.7%高の93.03米ドル/バレルと6日続伸。一時は94.37米ドルと、約3カ月ぶりの高値を付けた。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が相場を支えている。ハンセン指数はプラス圏に浮上する場面もあった。寄り付き直後に公表された8月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.8%と市場予想(0.8%)に一致。生産者物価指数(PPI)はプラス3.8%と市場予想(3.6%)を上回っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が9.5%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が6.2%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が5.0%安と下げが目立った。海底撈国際については、中間配当の権利落ちに伴う売りが出たとの見方があるほか、創業者一族が保有株を大量売却したとの観測もある。一部ブローカーによると、当該主要株主は近い将来、さらに大規模な株式売却をする可能性があると指摘した。
 セクター別では、中国の不動産が安い。広州富力地産(2777/HK)が17.2%、世茂集団HD(813/HK)が14.3%、碧桂園HD(2007/HK)が5.5%、中国金茂HD(817/HK)が4.5%ずつ下落した。
 消費セクターもさえない。海底撈や李寧のほか、3Dプリンターの深セン市創想三維科技(3388/HK)が7.9%安、自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が4.8%安、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.3%安、ファッション越境ECの希音国際HD(シーイン:625/HK)が1.9%安で引けた。
 半面、半導体セクターの一角は高い。愛芯元智半導体(600/HK)が9.5%、ASMPT(522/HK)が4.3%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.9%ずつ上昇する。ほか、プリント基板(PCB)の建滔集団(148/HK)が2.2%高、広州広合科技(1989/HK)が2.1%高と値を上げた。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は前日比0.24%高の3949.89ポイントで前場取引を終了した。エネルギーが高い。公益、軍需産業、銀行・保険、海運、素材、電子機器なども買われた。半面、医薬は安い。不動産、消費、自動車、半導体も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)