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約800人が集まったワールドクラスのイベント

9月2日に東京都内で開催された、新型『三菱パジェロ』の世界初公開イベント。筆者も海外でこうしたイベントに何回か参加しているが、今回もその規模はまさにワールドクラス。国内メディアだけでなく、パジェロの生産国であるタイをはじめ、多くの海外メディアやジャーナリストなど、800人ほどが集まった。

【画像】ついに世界初公開!日本国内外で注目を集める新型『三菱パジェロ』 全200枚

発表会場のエントランスには歴代パジェロやAXCR(アジア・クロス・カントリー・ラリー)参戦車のトライトンが展示され、そして4WD登坂を体験できる特殊車両などもスタンバイするなど、今回のワールドプレミアに対する三菱のやる気を感じさせてくれた。


9月2日に東京都内で開催された、新型『三菱パジェロ』の世界初公開イベント。    三菱自動車工業

国内メディアも自動車専門媒体や新聞社、通信社だけでなく、ほとんどのTV局も積極的に取材しており、当日の夕方から夜のニュース番組では、どの局も新型パジェロ登場を報道していた。

そんなイベント終了後、プレスカンファレンスやフォトセッションに続いて質疑応答セッションが行われた。その中から、新型パジェロに関してさらに詳しくレポートしていこう。

市場ニーズに合わせたパワートレーンを追加予定

まず前半は、岸浦恵介代表執行役社長兼COO、山口武代表執行役副社長(開発、デザイン、TCS担当)、五十嵐京矢代表執行役副社長(営業担当)との質疑応答セッションから。その要約は以下のようになる。

新型パジェロを世に送り出すことで三菱ブランドの強化を図り、それが販売台数や収益増をもたらすことはもちろんだが、パジェロの新車時代を知らない、まずは若年層にも乗ってもらいたい。


イベントでプレゼンテーションを行う、岸浦恵介代表執行役社長兼COO。    三菱自動車工業

最近はSNSなどで情報が拡散されているから、他のブランドとは違う三菱の『頑丈さ+先進技術』を満載した新型パジェロを、ディーラーとも協力して販売戦略を展開。新しい顧客に販売店に足を運んでもらい、また若い人たちに欲しがってもらえるよう、そんな新型パジェロを目指していく。

パワートレインは、現在のところ今回発表したクリーンディーゼルのみだが、電動化を考えていないわけではない。今後、パジェロはコンパクトSUVやスモールSUVでシリーズ展開を計画しているが、これらのパワートレーンは未発表。

三菱では環境規制も考慮して、またクルマの大きさに合った最適なパワートレインを搭載していく。従って今回のディーゼルをはじめ、ガソリン、ハイブリッド、そしてプラグインハイブリッドなど、様々なパワートレインが検討しているが、今後に関しては現段階では未発表。

ただし、市場のニーズに合わせてベストなパワートレインを追加していく。

三菱のハイブランド、来年度中に発表へ

トヨタのレクサス、日産のインフィニティ、ホンダのアキュラのようなハイブランド(プレミアムブランド)を三菱でも検討している。

来年度中には何らかの発表をできるかもしれないが、そんな三菱のハイブランド車として、やはりパジェロが候補に上がっている。その他のモデルはこれからだが、オフロード志向にふったカスタマイズ展開などを検討している。


三菱は『冒険』をキーワードに、クルマを使って新しい世界へ向かう。    三菱自動車工業

新型パジェロの日本仕様は10月末に発表、12月に発売予定だが、目標販売台数や販売規格などは現在検討中。それでも、日本をパジェロ販売のナンバーワンにしたい。

『冒険』をキーワードに、クルマを使って新しい世界へ向かう、そのためにはパジェロがベストマッチといった、ポジティブなカーライフを提唱したい。まずは新型パジェロで日本の自動車文化を盛り上げていく。

AXCRから将来的にはダカール・ラリー参戦?

後半のパートは、板垣邦俊商品戦略本部チーフプロダクトスペシャリスト、吉峰典彦デザイン本部プログラムデザインダイレクター、松本貴明チーフビークルエンジニアによる質疑応答セッション。こちらも要約は以下のようになる。

アセアンでは『パジェロ・スポーツ』が販売されているが、新型パジェロはグローバルモデルであり、デザインのディテールはもちろん作り方の考え方も異なる。従って棲み分けに関しては問題ない。


インテリアデザインはスペイン人デザイナーが描いたヨーロッパ案が採用された。    三菱自動車工業

モータースポーツに関して、まずは来年のAXCRに新型パジェロで参戦予定。会場には参考出展としてラリー仕様車を展示した。パジェロといえばダカール・ラリーを思い浮かべる人も多いが、将来的に参戦できるようクルマだけでなくチームの技術や体力を高めていきたい。

デザインはヨーロッパ、東京、岡崎の3ヵ所で進めた。インテリアはヨーロッパで、スペイン人デザイナーによるものを採用。エクステリアは岡崎案を採用。剣道の面からインスパイアされた、進化したダイナミックシールドなどが特徴だ。

上質さとワイルドさをバランスさせるために過去をリスペクトしているが、そのままのデザインではなく思想として継承している。例えばキャメルのインテリアは高級感がありつつ、汚れにくい色でもある。ソフトパッドのインパネは、ラフロード走行で頭をぶつけてもケガしないよう柔らかくしている。

背面タイヤはパジェロの象徴だったが、居住性や使い勝手を重視して採用しなかった。テールゲートを横開きではなく普通のハッチゲートにしたのも同様。

ターゲットカスタマーは、30歳代後半~40歳代の若い夫婦を中心に、50歳代以上のクロカン4WDの走りを知っている世代も含む。上質で高級、しかも信頼感を重視し、しかも日常の使い勝手も重要と考える人たちに、ぜひ乗ってもらいたい。