エレベーターやゴンドラリフトで大峡谷の通学が便利に 中国雲南省

【新華社宣威9月7日】中国雲南省宣威市普立郷で8月30日、尼珠河村や貴州省に隣接する集落の児童13人がシャトルバスとエレベーター、ゴンドラリフトを利用して登校し、無事に新学期を迎えた。
エレベーターのガラス越しに望む山々や川は、子どもたちに壮麗な姿を見せる。
官寨完小学校3年生の王思純(おう・しじゅん)さんは「以前は通学が大変だったが、今はエレベーターやゴンドラリフトがあるので早くて便利になった。高いところから見て、ふるさとの美しさに気付いた」と話した。

大峡谷の底に位置する尼珠河村と頂上の官寨完小は高低差が500メートル以上ある。険しい崖が何世代にもわたって児童の前に立ちはだかってきた。
2022年に尼珠河峡谷風景区が開業すると、高さ268メートルのエレベーターと高低差200メートル余りを結ぶゴンドラリフトが相次いで稼働を開始し、山間部の子どもたちを崖の上まで運ぶ「空中スクールバス」となった。26年7月末には高さ288メートルのエレベーター「扶揺梯」の運用も始まった。

子どもたちは自宅前からエレベーター乗り場までシャトルバスに乗り、エレベーターを利用して最短57秒で山腹に到着。ゴンドラリフトで山頂まで行き、シャトルバスに乗り換えて学校に向かう。かつては3時間以上かかった道のりを30分足らずで移動できるようになった。
通学路の整備は多方面の協力により実現した。地元政府と風景区は尼珠河、官寨両村の住民に設備を無料開放しているほか、児童用の通路を設け、登下校の時間帯には警察官やスタッフを配置している。今年8月末時点で「空中スクールバス」は延べ千人近い児童を安全に送迎した。(記者/吉哲鵬、熊軒昂)

