植物学者の湯浅さん(奥)が世界各地で収集したヒョウタンが並ぶ企画展=6日、日比谷花壇大船フラワーセンター

 日用品などとして利用されている世界各地のヒョウタンを集めた企画展が、鎌倉市岡本の日比谷花壇大船フラワーセンターで開催されている。プラスチック容器などに取って代わられ世界中で消えつつあるヒョウタンの品々を植物学者でもある湯浅浩史さん(86)が50年かけて収集したコレクションの一端を紹介している。27日まで。

 アフリカを原産とするヒョウタンは1万年以上前から人類が使用してきた最古の植物の一つとされる。軽くて水が漏れにくく、加工もしやすいことから水や食料などを入れる容器などとして幅広く使われてきた。

 東京農業大教授も務めていた湯浅さんは1976年、南米ギアナ高地を訪れた際に首の根元に穴の空いた不思議な形をしたヒョウタンの水入れを先住民から手に入れた。それがコレクション第1号となり、アジアや中南米、アフリカの国々を巡って2千点以上のヒョウタンを集めてきた。

 湯浅さんのコレクションを中心とした企画展は今年で6回目を数え、世界45カ国から230点のヒョウタンの容器を展示。各地の独特な装飾を施された水入れだけでなく、中国で伝統的にコオロギを戦わせる闘蟋(とうしつ)で使われたコオロギ入れや南米のマテ茶の茶器、アフリカで大きなヒョウタンを半分に切った物入れなどが紹介されている。

 湯浅さんは「ヒョウタンは人類の歴史に深く関わってきた。安価なプラスチックに代えられて民族独特の文化が消えていくのはしのびない」と訴えている。

 午前10時~午後4時半(最終日は同4時)。入園料は20歳以上400円など。