スポニチ

写真拡大

 落合博満氏(72)の長男で声優の落合福嗣(39)が来年4月からフジテレビで放送されるアニメ「新こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公、の声を担当する。テレビアニメでは参院議員のラサール石井氏(70)が1996年から2004年までのレギュラー放送で務めたのに続く2代目。オーディションを経て起用され「『こち亀』の世界で呼吸ができる幸せに胸がいっぱいになりました」と喜んでいる。

 5日、両津が生まれ育った東京・浅草にある浅草花やしきで発表会が行われ、福嗣は同所名物のパンダカーに乗って登場。こち亀に出演することを事前に伝えていなかった博満氏から、この日朝に電話があり、出演のことをはぐらかしたことを取材陣に明かすと、会場は笑いに包まれた。

 原作は76年から16年まで40年間「週刊少年ジャンプ」で一度も休載なく連載された秋本治氏の国民的漫画。テレビアニメだけでなく、映画、ドラマ化もされた。昨年、漫画原作50周年を記念し、新アニメのプロジェクトが発表され、この日、声優陣などが発表された。福嗣の両津役起用が速報で広まると、大きな話題となった。

 福嗣は87年に博満氏と信子夫人の長男として誕生。幼少期は「フクシくん」として、バラエティー番組で人気だった。15年にアニメ「それが声優!」で声優デビュー。18年にはプロ野球の年俸にフォーカスしたアニメ「グラゼニ」で初主演を務めた。継続的に人気作に出演する実力派で知られ、現在はTBSの情報バラエティー「サンデージャポン」のナレーションも務めている。主に恰幅(かっぷく)の良いキャラクターを演じることが多く、業界やファンの評価も高い。

 既に今作のアフレコは終えたといい「『新こち亀』はどこか懐かしく、それでいてとても明るく元気な作品になっています!皆さんがこの作品を通して温かい気持ちになっていただけたら幸せです!」と呼びかけた。福嗣が「令和の両さん」として、国民的作品に息吹を吹き込む。(前田 拓磨)

 《秋本氏“進化”に期待》新こち亀の声優発表に際し、秋本氏もコメントを寄せた。「絵は今風に進化しつつも、相変わらずのインパクトのある映像で面白いですね。今度はどんな事件が起こるのかとワクワクしてます」と期待。会場で読み上げられるとキャスト一同は神妙な顔で聞き入っていた。