大和ハウス、新築戸建て住宅の新規販売23道県で撤退…コスト高騰・需要減で都市部に経営資源を集中
大和ハウス工業は4日、新築戸建て住宅事業を再編すると発表した。
2027年4月に北海道や東北、四国などの23道県で新規販売から撤退し、東京や大阪など都市部の営業を強化する。資材費や人件費が高騰する中、需要が見込みにくい地方の事業を縮小することで、戸建て住宅事業の収益力を高める。
新築戸建ては現在、山形、沖縄を除く45都道府県で展開している。撤退する23道県では、来年3月末までに新規受注を取りやめる。住宅購入者へのアフターサービスは続ける。
23道県の営業担当者200人を、東京や大阪など残る22都府県の拠点に再配置し、都市部に経営資源を集中する。
リフォームや中古住宅の買い取りなどは、撤退した地域でも成長余地があるとみて、事業会社を統合して強化する。

住宅金融支援機構の統計では、注文住宅の建設費は25年度に4259万円と、10年前より3割上昇した。
特に人口減の進む地方は需要が見込みにくく、採算が悪化している。国土交通省によると、25年度に新規着工した注文住宅は19万5111戸と、前年度比12・6%減となった。東京、大阪、中部の3大都市圏の減少率が9・1~10・7%だったのに対し、それ以外の地域は15・4%だった。
一方、建設コストが高騰する中でも、都市部の高級新築物件は需要が堅調だ。大和ハウスの25年度の注文住宅の平均価格(建物のみ)は約5300万円に上り、1億円を超える住宅も、都市部を中心に約200棟が売れた。
今後は自由に設計できるタイプの住宅は5000万円以上を目安に販売し、単価のアップを図る。あらかじめ設計が決まったプランから選ぶ「規格型」は3000万~4000万円の物件も提供する。
