「いただきます」が変わる!?『養生訓』が教える食べる前に思い出したい「5つの感謝」
食べるときに思い出したい5つの感謝
食事に込める5つの大切な思い
日々の食事は私たちの気を養い、命を支える大切なものです。しかし、その一杯のご飯や一品のおかずは、多くの人の働きや自然の恵みによって食卓へ届けられていることを、私たちは忘れてしまいがちです。『養生訓』には食事をするときに思い出したい「五思」という5つの心構えが示されています。それらは食事に対する感謝の気持ちにつながるものです。
まず感謝したいのは、食事を作ってくれる家族や、安心して暮らせる社会です。次に、お米や野菜、お肉などを育てる生産者の方々、それらを運び、販売する人たちの働きも忘れてはいけません。一方で世界には飢えに苦しむ人たちも多くいます。毎日食事をいただけること、温かい食事を楽しめるのは恵まれたことなのです。
食事のときには、これら「五思」のどれかひとつだけでも思い出してみてください。感謝の気持ちを持つことで、「いただきます」「ごちそうさま」も自然と言えるようになり、一杯のご飯のありがたさがより深く感じられることでしょう。こうした食事への感謝の気持ちが、心と体を養う大切な養分になっていくのです。
一杯のご飯に感謝の気持ちを添え、心も体も元気になろう
「5つの感謝」が心と体の養分になる
食事を与えてくれる人と環境に感謝!
食事を作り、与えてくれる両親や家族、そして日々の暮らしを支えてくれる国や社会にも感謝しよう。
食べ物を作ってくれた人たちに感謝!
お米や野菜、お肉などの農作物を丹精込めて育ててくれた農家の人たちの日々の苦労と努力に感謝しよう。
毎日食事にありつける幸せに感謝!
特別な家柄や身分、仕事に従事していなくても、毎日おいしい食事を食べることができる、その幸せに感謝しよう。
食べる物に苦労しない境遇に感謝!
世界中には満足に食べることのできない人々も多くいる。飢えることなく日々の食事にありつける境遇に感謝しよう。
おいしい食事を楽しめることに感謝!
一昔前には想像もできなかった温かいご飯やおいしく調理されたおかずの数々。それらを楽しめる豊かな食生活に感謝しよう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平
【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)
薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。

