松浦達也氏

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世の中には、一般人が知らない“プロだけのチート道具”がある。その道の達人だけが知る「家庭に持ち込みたいプロ仕様」を徹底調査。暮らしの常識を変える3品を公開する!
◆超高級店に早変わりする、至高の純胡椒

 数千円、なかには数万円。それでもプロが選び続けるのには理由がある。圧倒的な性能、失敗の少なさ、そして長く使える耐久性--。“安物買い”を繰り返すより、プロ仕様を一発買ったほうが得なケースもあるのだ。では、実際に何を買えば暮らしが変わるのか。

 年間700食以上を外食に費やし、これまで訪れた飲食店は数千軒。日本屈指のグルメガイド年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)の審査員を長年務め、自身もロングセラーとなった『大人の肉ドリル』(マガジンハウス)を執筆し、外食から家庭料理、生産現場までを知り尽くすフードアクティビスト・松浦達也氏。その膨大な食経験から「家に常備しておくべき」と選び抜いた、とっておきの調味料を教えてもらった。

「まずオススメしたいのが、1400円で料理の味が劇的に変わる『純胡椒』(仙人スパイス)です。胡椒といえば乾燥品が一般的ですが、これは房付きの摘みたて未熟果を塩水漬けにして、粒のまま仕上がった料理にトッピングする。’10年代後半から注目され、“生胡椒”ブームの火付け役ともいえる商品で、『胡椒』の立ち位置に革命をもたらしました。料理に数粒乗せれば一撃で味が決まり、失敗知らず。劇的にうまくなります」

 全国の名店を食べ歩く松浦氏も、「かなりの高級店で数回見たくらい」と明かす、プロ仕様を超える調味料だ。家庭ではどう使えばいいのか。

「カマンベールチーズ、塩むすびに1、2粒乗せるだけで別次元の味になる。白身魚の刺身に添えてオリーブオイルをかければ、贅沢なつまみが瞬時に完成。特に合うのが肉料理。塩水漬けで塩味もあるので、本当にこれだけでOK! 下味を付けずとも、ステーキが抜群にうまくなる。凝ったソース作りが不要になりますよ。賞味期限は2年ですが、僕の実体験では4年は持ったので(笑)、実はコスパもいいんです」

◆卵かけご飯やポテチが“高級店の味”に

 次に紹介するのは、星付きレストラン定番のトリュフ香る調味料だ。

「トリュフオイルは数滴かけるだけで高級店の味になるけど、油は空気に触れると酸化臭が付いて、まずくなってしまう……。ところが、『オイルスプレー トリュフ』(Mantova)はたった972円と手頃なのに特殊な構造で、噴射時にオイルと空気が非常に触れにくく、搾りたてのフレッシュな味と香りがずっと楽しめます。ミスト状にもスプレーできるので、料理に均一にかけられるのもいい。トリュフオイルは香りが強いので、かけすぎると料理の味が消えてしまいますから」