湖にアメフトのフィールド2面分より広い「謎の浮島」が突如として出現

カナダ西部のブリティッシュコロンビア州にある人造湖に、これまで見つかっていなかった謎の「浮島」が突如として出現しました。この浮島は2026年8月初頭に発見された後、しばらく姿を消していましたが、8月末には数十km離れた湖岸へ漂着していたことが確認されています。
An island mysteriously appeared - then disappeared - on B.C.'s largest reservoir | CBC News
Lost island in northern B.C. lake - that appeared then disappeared - located, says B.C. Hydro | CBC News
https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/island-found-williston-lake-bc-hydro-9.7327399
A Mysterious Island Has Emerged in a Canadian Lake : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/a-mysterious-island-has-emerged-in-a-canadian-lake
ブリティッシュコロンビア州にあるウィリストン湖は1968年、ピース川に建設された水力発電用のWACベネットダムによって形成された貯水湖であり、世界で7番目に大きな貯水湖として知られています。
8月初頭、ウィリストン湖でボートに乗っていた人々が湖面に浮かんでいる謎の「浮島」を発見し、その写真や動画を撮影したとのこと。ブリティッシュコロンビア州在住のボート愛好家であるロッキー・エイブリー氏はこれらのデータを受け取り、ソーシャルメディアで共有しました。
エイブリー氏がFacebookに投稿した以下の動画を見ると、湖に浮かぶ浮島の様子がわかります。
湖の中に、突き出した半島のような陸地が見えます。陸地の上にはたくさんの木々が生い茂っており、一見すると浮島のようには思えません。

カメラを横に移動させてもなかなか陸地の先が見えません。

やがて陸地の先が見えましたが、半島のように大きな陸につながっているというわけではなく、島であったことがわかります。エイブリー氏は、「本当に驚くべき光景でした。この州に40年間住んでいますが、あんな光景は見たことがありません」と語っています。

よく見ると波にあわせて木々が揺れているだけでなく、陸地そのものが揺れていることが確認できます。この島は単なる島ではなく、湖面に浮かんでいる浮島だというわけです。

地元メディアのCBCニュースは、ウィリストン湖を管理する電力会社のBCハイドロに浮島について連絡しました。BCハイドロの広報担当を務めるボブ・ギャマー氏は当初、この動画が生成AIなのではないかと疑っていたとのこと。ギャマー氏は、「これまで聞いたことのない話でした。報告している人も少なかったので、情報源を特定するのは困難でした」と語っています。
ところがギャマー氏が衛星画像を調査したところ、7月21日付の画像で実際に浮島が存在しており、WACベネットダムから西へ約100km離れた貯水湖に浮かんでいることが確認されました。ギャマー氏の推定によると浮島は幅約70m、長さ約140mに達し、面積は約9800m2と推定されるとのこと。アメリカンフットボールのエンドゾーンを除いたフィールドサイズが縦91.4m×幅48.8mで面積が約4460m2であるため、浮島はアメリカンフットボールのフィールド2面分より広いことになります。
以下の衛星画像を見ると、上の7月21日付の画像では湖を漂う浮島の存在が確認できます。しかし8月5日付の画像になると、浮島は消えていました。

その後も調査を続けていたギャマー氏は、8月15日付の衛星画像で浮島を再発見しました。浮島は最後の確認地点から北西に30km離れた湖岸に漂着していたとのことです。ギャマー氏は「浮島が消えて、そして今また現れたということは、非常に大きな興奮を生み出します。浮島が発見できて、今のところ何の問題も起こっていないのは素晴らしいことです。このまま問題が起こらないことを願っています」と述べました。

浮島の形成過程について正確なところはわかっていませんが、湖岸沿いに堆積した流木に植物や樹木が根を下ろし、長年にわたって形成された可能性が高いとみられます。2026年は冬の積雪量の多さと夏の継続的な降雨により、ウィリストン湖が14年ぶりに満水状態となったそうで、これによって浮島が安定した湖岸から離れて浮かび上がり、漂流し始めたと考えられます。
カナダのサイモン・フレイザー大学で地球科学教授を務めるジョン・クラーグ氏は、「これは木々がかなり健康かつ順調に成長し、今や島の一部となっている流木マットとして、その大きさにおいて間違いなく世界記録でしょう」「あれだけの距離を移動して、しかも崩壊しないというのはかなりすごいことです」とコメントしました。
なお、BCハイドロは今すぐ何らかの措置をとる予定はないものの、継続的に監視を続けるとしています。強風によって再び浮島が漂流を始めた場合、細かい断片になる可能性もあるため、その際は再び対応が必要かどうかを検討するとのことです。
