ネパール大洪水の10分前、「今すぐ避難を」900人を救った校長…学校は惨状に
ネパールで大洪水が押し寄せるわずか10分ほど前に、ある中学校の校長が生徒と教職員約900人を迅速に避難させていたことが、後になって明らかになった。
30日(現地時間)、BBCなどによると、ネパール・ヌワコットにあるトリブバン・トリシュリ中等学校のラジェンドラ・ダワディ校長は、大洪水が発生した26日午前9時10分ごろ、洪水が迫っているとの警告電話を4回受けた。
その後、ある保護者が「大きな洪水が来る」と言って自ら子どもを迎えに来たため、事態の深刻さを感じ、直ちに生徒と教職員の避難を決めた。
ダワディ校長は、校内にいる人々に直ちに高台へ避難するよう指示した。生徒を乗せて学校へ向かっていたスクールバスにも連絡し、すぐに引き返すよう指示した。
ダワディ校長は「もし迅速に決断していなかったら、あるいは避難があと10分遅れていたら、私も生徒たちも、こうして話すことはできなかっただろう」と胸をなで下ろした。
同校は今回の洪水により、校舎の大部分が泥やがれきに埋もれた。ダワディ校長は、水が流れ込む速度が非常に速く、川岸から約100メートル離れた寄宿舎も瞬く間に水没したと証言した。
高台に避難した同校の生徒と教職員は、外部との連絡が途絶えたため2日間孤立したが、その後、救助隊のヘリコプターで近隣の村へ移送された。
同校の生徒、ユニシャ・アマティアさんは「学校の裏手にある狭いはしごを使って脱出したが、あっという間に近くの市場が濁流にのみ込まれて姿を消した」と話した。また、「私たちとは別の経路で脱出しようとした人たちは、結局、濁流にのまれたようだ」と、当時の緊迫した状況を伝えた。
![27日(現地時間)、ネパールのヌワコット郡トリシュリで発生した突発的な洪水の後、泥に覆われた住宅の様子がドローンで撮影された。[ロイター=聯合ニュース]](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/0/b/0b16c_204_fdb7e601_fc029a9b.jpg)
