「アートと出会う」アート専門番組【MEET YOUR ART】が、「なぜ「五十嵐ロゴ」は、ここまで人の心に残るのか?|五十嵐威暢とパルコの45年【アート講座】」を公開した。動画では、MCの森山未來やパルコの小林啓太氏、「五十嵐威暢美術館 かぜのび」クリエイティブディレクターの羽田麻子氏らが登壇し、1981年に誕生したパルコの「五十嵐ロゴ」が持つ力と、デザイナー・五十嵐威暢氏の創作の軌跡について解説している。

1981年、渋谷パルコパート3のオープンに伴い、五十嵐威暢氏によってデザインされた「五十嵐ロゴ」。点、線、面を基調とし、直線と円弧だけで構成された立体的なアルファベットは、ドアノブや館内サインなどに広く用いられた。小林氏は、このロゴが単なる目印を超え、パルコという「文化発信拠点としての役割を象徴するもの」として機能してきたと語る。森山未來も自身の役者デビューの舞台がパルコ劇場であったことを振り返り、このロゴが放つ強烈な存在感と「パルコらしさ」に共感を示した。

また、五十嵐氏の元アシスタントである羽田氏は、五十嵐氏が「環境グラフィック」という概念をいち早く日本に取り入れ、デザインを街や人々の生活空間へと開いていった背景を解説する。店舗の外にストリートギャラリーを設けたり、スペイン坂にバナーを掲出したりと、ロゴの力が街全体を巻き込んでいったことが明かされた。動画内では、五十嵐氏の作品を集めた展覧会「A-Z Homage to Takenobu Igarashi」の開催経緯にも触れられている。企画の途中で五十嵐氏が他界するという悲しい出来事があったものの、氏の遺志を継ぐ形で札幌から大阪へと巡回展示が実現した。

「求心力と遠心力」を併せ持つと評された五十嵐ロゴ。単なる企業ロゴの枠を超え、街の文化や人々の記憶と深く結びついたそのデザインの力は、45年が経過した今もなお多くの人々を惹きつけてやまない。

チャンネル情報

YouTubeにとどまらず、フェスティバル、アートスペース、多様な協働・共創を通じて体験の場を拡張する「MEET YOUR ART」公式チャンネル。 メインMC:森山未來/ナビゲーター:小池藍/THE BASEナビゲーター:片寄涼太/OPEN THE DOORナビゲーター:Taki /他