1回2死、空振り三振に倒れた松本剛(カメラ・竜田 卓)

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◆JERAセ・リーグ 阪神4―1巨人(28日・甲子園)

 阪神の村上を勢いだけで打ち崩せるはずがない。巨人打線はもっと謙虚に対応するべきだった。直前のヤクルト3連戦に計22得点で3連勝を飾り、イケイケの状態で甲子園に乗り込んだのだろう。だが、相手は日本球界でも屈指の制球力と切れのある投手。自分のスイングをするのではなく、対村上用の窮屈なスイングを心掛けないといけなかった。

 技術的にはもっとボールを引きつけ、ストレートを逆方向にコンパクトに打つぐらいでないと、カットボールに崩されてしまう。お手本が阪神・大山の打撃だ。3回には右前に3点目の適時打、5回には4点目の右犠飛と、逆方向に打っていた。ストレートを気持ちよく振り切る意識は皆無だったはずだ。

 私は現役時代に巨人・江川と対戦するとき、捕手にも気付かれないほど数ミリ短くバットを握った。物理的にだけでなく、心理的にもコンパクトに振る意識が高まった。巨人打線は村上だけでなく、才木にも高橋にも、いつも同じようにやられているように映る。8、9回に抑えられた球威のある木下、工藤への対応もそうだ。バットを普段より短く持った選手はいるのだろうか。漠然と打席に立っていては、一流投手を攻略することはできない。

 今回の3連戦を終えれば、巨人は残り24試合しかない。3連敗で4・5ゲーム差になれば絶望的な数字になる。2・5ゲーム差でもデッドライン。絶対に一つは勝たないといけない。土俵際で必要なのは、チーム全体で阪神投手陣への対策を徹底することだ。(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)