「想像以上の被害」熊本地震の現場でボランティア 山形市の女性が見た避難生活と今こそ必要な防災の備え
熊本地震の発生から28日で1か月、今もおよそ2500人が避難所での生活を送ります。現地でボランティア活動を行った山形市の女性に28日、被災地の状況、そして、どんな備えが必要なのか、話を聞きました。
熊本でボランティア活動 大場美嘉さん「ブロックが全部倒れている。倒壊している家や道路もでこぼこでやっぱり現地で見るとひどい状況」
想像以上の被災状況だったと語るのは、山形市の中古車販売店に勤務する大場美嘉さんです。
震度7を記録した熊本県氷川町に入り、がれきの撤去作業などを手伝いました。
災害支援団体「OPEN JAPAN」の一員でもある大場さん。2011年の東日本大震災をきっかけに、休日を利用しながら各地でボランティア活動を行っています。
大場さんは9日、会社から借りた2トンダンプに支援物資を載せて山形を発ちました。熊本に入ったのはおよそ27時間後です。
氷川町では、使えなくなった家財道具や倒壊した家屋、それに、ブロック塀などを大場さんが持参したダンプを使いながら運び出す作業などを行いました。
大場美嘉さん「大丈夫か聞いても『大丈夫』と。何回かお会いするうちに『実は軽トラックの荷台に 段ボール敷いて寝ていて体が痛い』じゃあマット持ってこようかと話をしたり。『生かされた命だからこうなった以上は前向いて頑張るしかない。 皆に助けてもらってるんだから』と住民が言っていたのが1番の印象」
※住民が困っていたことは「やっぱり水。水が出ない。水が出ていても濁っていたり少ししか出なかったり」
大場さんが現地入りしたのは発災から10日後。時間の経過とともに、被災者が必要とする物も変化していったと話します。
大場美嘉さん「最初は生きるための水や食料だが、1週間くらいで服や下着など着るもの。必要なものは日に日に変わっていく」「山形県は意外と自然災害が少ない。災害が無いに越したことはないが、備えがないといざというときに動けない」
今回の熊本地震では震源の近くに、今後30年以内に起きる地震の発生確率が3%以上のSランクとなっている日奈久断層帯がありました。
山形地方気象台によりますと同じSランクの断層帯は山形県内にも存在しています。
また、今回の地震は、夕方の時間帯に発生しています。仕事や学校、外出などで家族が別々の場所にいた時に災害が起きた場合、集合場所や避難先を事前に決めておくことが重要だと大場さんは話します。
大場美嘉さん「家族バラバラの時間に災害が起きた時にどこに行けばいいのか分からないのが現状だと思う。今地震もだが水害もいろんなところで起きている。その時になったらパニックでどうしたらいいか分からないと思うので災害が起きた時にはここに集まろうなどしっかり話し合ってほしい」
県でも、今回の熊本地震の被害を教訓に、改めて、避難所の暑さ対策や寒さ対策、車中避難者への支援の充実などを強化していくことにしています。

