《「目つきが鋭いのに美しい」》死刑求刑の20歳のシリアルキラーがモーテルで男性に“薬物混入ドリンク”を…被害男性6人中2人が死亡、その残酷な手口とは【韓国】
8月18日、韓国検察はある女性に死刑を求刑した。計6人の男性に向精神薬を混ぜた飲料を飲ませて、このうち2人を殺害した罪に問われているキム・ソヨン被告(20)だ。
【写真を見る】「目つきが鋭いのに美しい」「写真加工にだまされた」様々な意見が飛び交ったキム被告のビジュアル
この事件は「江北モーテル殺人事件」と呼ばれ、いま韓国国内で大きな注目を集めている。【前後編の前編】
被告の年齢が若いことはもちろん、その"ビジュアル"もさまざまな憶測を呼んでいる。
SNSなどでは「正直、かわいい。俺でもすぐ飲み物を飲む」「本当に美人だ。目つきが鋭いのに美しい」「写真加工にだまされた」「詐欺罪も追加すべきだ」などとさまざまな意見が飛び交った。
彼女が法廷で語った動機は「被害男性から同意のない身体接触を受けた」「過去に似ている強姦被害を受けて、その記憶が蘇った」──。一体、なにが起きていたのだろうか。
まずは事件を振り返ろう。大手紙国際部記者はこう解説する。
「韓国検察などによると、キム被告は昨年10月から今年2月までの間に、SNSなどで知り合った20〜30代の男性6人に向精神薬を混ぜた睡眠薬を飲ませて、このうち2人が死亡、4人が意識不明になったり中毒症状を起こしたりしました。キム被告は『眠らせようとしただけで、死亡するとは思っていなかった』と主張していますが、検察はこれを真っ向から否定。殺意があったと主張し、死刑を求刑しています」
なぜ、こんなにも多くの被害者が生まれたのか。韓国国民がこのセンセーショナルな事件を知ったのは今年1月末のことだった。
次々に被害男性が発覚
2026年1月29日、ソウル市内のモーテルで20代の男性が死亡しているのが見つかった。当初は変死事案として、自然死の可能性も考えられたという。
「目立った外傷はなかったことから、急死の可能性も視野に捜査が始まりました。しかし実はこの時、警察はすでにキム被告へ"疑惑の目"を向けていました。
昨年12月14日、キム被告と交際関係にあった男性がソウル近郊の京畿道南楊州市のベーカリーカフェの駐車場で、『運転で疲れたでしょう?』などとキム被告に言われ、渡された飲み物を口にしたんです。男性はそのままカフェで倒れ、2日間意識不明になりました。その後回復しましたが、被告にこの飲み物について被告に問いただした。しかし納得ができず、2026年1月9日ごろに警察に被害届を出していました」(同前)
警察は男性の体内から向精神薬などに含まれるベンゾジアゼピンの成分が検出されたことなどを突き止め、捜査を進めていた。その最中に、モーテルの事件が発生したのだ。
「警察がモーテルへ一緒に入室した女性を調べると、防犯カメラなどの映像からキム被告と判明しました。さらに、モーテルで死亡した男性の体内からもベンゾジアゼピンの成分が検出された。警察はキム被告への疑いを強め、捜索令状の準備を進めました」(同前)
まさに聴取が始まろうとしていたその時期に、またしても事件が起きた。
2月10日午後5時過ぎ、ソウルの別のモーテルでのことだった。退室予定時間を過ぎても入室者と連絡がとれなかったため、従業員が室内を確認すると、ベッドで男性の遺体が発見されたのだ。
「最初の男性が死亡したモーテルからわずか1キロほどの距離でした。警察が防犯カメラを確認すると、同伴者はまたもやキム被告だった。遺体発見から数時間後、警察はキム被告を自宅近くで緊急逮捕しました」(同前)
2人目の死亡者を司法解剖すると、やはり同じ系統の向精神薬の成分が検出された。キム被告は取り調べにおいて、薬物を混入させた飲み物を飲ませたことは認めた上で、「眠らせようとしただけで、死ぬとは思わなかった」と供述した。
「しかし捜査当局は彼女が主張する傷害致死ではなく、殺人の罪で起訴しました。まず一連の犯行が計画的だったこと。そして、被告の携帯電話の解析も決定打になりました。
ChatGPTに睡眠薬の大量摂取や、酒との併用による死亡可能性を質問し、危険だという回答を得ていたんです。にもかかわらず、12月の生存した被害者に投与した薬物の量を死亡した被害者には2倍近くまで増やしていた。死亡した2人のケースでは、薬物を飲ませた後、男性を客室に残していなくなっていたことも殺意認定の一助になりました」(前出・大手紙国際部記者)
警察は傷害致死ではなく殺人容疑を適用し、2月19日に検察へ送致。しかしこの後、驚くべきことにさらに被害者が増えることになる──。
(後編につづく)
