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 ◇パ・リーグ 西武3―1日本ハム(2026年8月25日 ベルーナD)

 背水のプロ5年目。通算3打点だった西武・仲田が、この試合の全3打点を叩き出した。1軍出場は103試合の“努力の男”だ。人生初のお立ち台に涙腺が崩壊し、泣いた。

 「苦しい時間が多かったので、それが全部よみがえってきた。お立ち台に上ることを目標に頑張ってきたので、ちょっとこらえられなかったです」

 球団では17年森以来となる1試合2本の適時三塁打を放ち、3打点の大暴れだ。0―0の5回1死一塁で昨季沢村賞の伊藤が投じたフォークを捉えると、右中間適時三塁打で今季初打点。2―1の8回には2死三塁から適時三塁打。「回ってきたチャンスをものにできるように、気持ちで打ちました」。4連勝で、3位日本ハムとのゲーム差を4に広げた。

 誰もが認める練習の虫。スイッチヒッターの仲田は通常の倍の時間を費やすため練習が夜間に及ぶこともある。最近では室内練習場で打撃マシンの球速を170キロ前後に設定。1軍の好投手をイメージしてきたといい「準備はしてきたつもり。明日以降も出番があれば結果を残したい」と手応えを口にした。

 スポットライトとは無縁のプロ野球人生だった。21年育成ドラフト14位でソフトバンクに入団。プロ初出場は24年だったが、24試合で3安打と結果を残すことができず、24年に戦力外通告を受けると同年に育成契約で西武に入団。そこからも定位置の確保はできず、代走や守備固めなどでの出場が続いた。悔しさもあったが、西口監督の起用に結果で応え「頑張ってきてよかった」と破顔した。

 人生初の記念球は実家の両親に届けるという。内野手にケガ人が相次ぎ、巡ってきたチャンス。「野球人生を懸け、死に物狂いでやっていく。今夜だけは、おいしいお酒が飲めそうです」。努力を続ければいつの日か結果が出る。仲田が自ら実行してみせた。(河西 崇)

 ≪1試合2三塁打は22年7月の源田以来≫仲田(西)が適時三塁打2本に犠飛で3打点の活躍。西武でゲーム2三塁打は22年7月9日楽天戦の源田以来だが、適時打になったのは1本だけ。適時三塁打を2本は17年9月18日ソフトバンク戦の森以来9年ぶりとなった。なお、ゲーム最多三塁打は76年6月20日日本ハム戦の吉岡悟(太平洋=現西武)まで過去5人が記録した3本。