YouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」が「なぜ軽自動車は日本にしかないのか?【中国BYD参入で起きること】」を公開した。日本独自の規格である軽自動車の歴史と、海外メーカーが長年参入できなかった理由を解説。さらに、中国の自動車メーカーBYDの参入により、「国産だけの聖域」という時代が終わりを迎える軽自動車市場の未来について迫っている。

軽自動車は、戦後まもない1949年に庶民への自家用車普及を目的として誕生した。全長や排気量などの厳密な規格が設けられたが、日本のメーカーの創意工夫により、高い天井やスライドドアを持つ独自の進化を遂げ、現在では新車販売の3台に1台を占める重要なインフラとなっている。

巨大な市場でありながら、長年海外メーカーが参入しなかった理由について、動画では「採算」「日本のお客さんの厳しさ」「車を支える生活のインフラ」という3つの壁があったと解説している。「軽の開発費は日本市場だけで回収するしかない」ため、世界で大量販売してコストを下げる海外勢の必勝パターンが通用しなかったという。

しかし、電気自動車(EV)の普及がこの前提を大きく覆す。エンジンや変速機の専用開発が不要となり、電池などの共通部品を活用できるようになったことで、「日本専用車を作るハードルがガソリン車の時代より大きく下がった」と指摘する。電池の自社生産などで圧倒的な競争力を持つ中国のBYDは、日本のEV市場で最も売れている軽EVに着目し、スライドドア付きの「ラッコ」を投入して参入を果たした。

一方で、補助金制度の変更による価格差や、ユーザーが中国製EVに抱く品質やアフターサービスへの懸念、いわゆる「安心の谷」を越えるための長期的な信頼構築という課題も残されていると分析している。77年かけて築き上げられた日本の軽自動車市場は、EV化の波によって新たな競争の舞台へと変貌しようとしている。

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