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日本の伝統な音楽や芸能の中で受け継がれてきた和楽器、しかしいま、担い手の減少が課題となっています。

【写真を見る】「海外で和楽器が普及」 ”おかやま国際和楽器学生フェスティバル” ロシア、ハワイ、フィリピン、シンガポールの若者が岡山大学の学生と演奏

こうした中、次の世代へ繋ぐきっかけになればと、学生と海外の若者たちが一緒にコンサートを行うフェスティバルが開かれました

箏や尺八、三味線が織りなす音色

演奏しているのは…海外から来た学生や岡山大学の学生など、約45人です。和楽器の魅力を広く伝えようと岡山大学で開かれた「おかやま国際和楽器学生フェスティバル」。

翌日に控えたコンサートに向けて、練習に熱が入ります。

(シンガポール国立大学から アウクセ・ムルオリーテさん)
「日本の楽器の方が、私にはひきやすい。三味線とか箏の方が大好きになりました」

海外では和楽器を学ぶ人が増加

日本では、担い手減少が課題となる一方で、近年、海外では、日本文化への理解を深めようと、和楽器を学ぶ人が増加、大学や音楽院では和楽器の演奏や研究が盛んに行われ、独自の曲も次々と生み出されていると言います。

そんな中で、次の世代への継承につながればと、岡山大学の学生と海外の若者たちが一緒にコンサートを行うフェスティバルが開かれました。

(岡山大学音楽科教育 早川倫子教授)
「日本の中で和楽器文化がどんどん衰退しているっていう現状で、海外でこれだけ和楽器が普及されているっていうことを日本の子どもたち、岡山の子どもたち、それから岡山大学の学生が知って、それで『私たちだったらどうしていったらいいのか』ということをまずは考えてもらいたい」

ロシア、ハワイ、フィリピン、シンガポールの大学生らが参加

海外から参加したのは、ロシア、ハワイ、フィリピン、シンガポールの大学生や音楽を学ぶ若者たちです。

ハワイ大学で様々な音楽を学ぶジェイソン・ヒーさんは、日本文化に関心を持ち、大学で歌舞伎を学んでいた中で、2年前、尺八の指導者と出会いました。その出会いをきっかけに、尺八の魅力に引き込まれていったと言います。

(ハワイ大学から ジェイソン・ヒーさん)
「すごくいい音を出すと、肌にも感じることができますから。かっこいいと思います。普段はフレンチホルンをやっていて、そんな感触を感じたことがないから」

休憩時間になっても、講師の元へ。海外の若者たちにとっては、本場、日本で学ぶ貴重な機会です。

(フィリピン大学から カルメラ・デジリャさん(右)、ダフニー・バスエルさん(左))
「日本人の学生がいっぱいいる。海外の学生もいっぱいいる。めっちゃ(音が)キラキラ。美しい音が」

子どもたちも和楽器に挑戦

コンサート当日の本番前、会場では、県内の小中高生を対象にワークショップが開かれました。子どもたちが和楽器に挑戦しますが、その手ほどきをしているのは、海外の若者たちです。

「上手」

初めて触れる和楽器の音色に、子どもたちは…。

(参加した子ども)
「他の楽器とは全然違った」
「きれい、透き通っているというか、そんな音がした」

(学生たち)
「Nervous(緊張しています)」

練習の成果を本番で…

そして、いよいよコンサート本番。重ねた練習の成果を披露します。

響き合う音色と歌声。ふるさとは違えど、奏でる音はひとつになり、会場に響きました。

(カルメラ・デジリャさん)
「めっちゃいい、楽しかった」
(ジェイソン・ヒーさん)
「モチベーションが、また上がりました。みんながほんとうにそれぞれの国で、一緒に音楽を作れて、感動した」

(岡山大学教育学部音楽ゼミ 大和結彩さん)
「音楽の感じ方が違うなと思うところがあって、日本の良さも際立つし、海外の人の良さも学ぶことができて、それぞれに良さがあるなって」

(岡山大学教育学部音楽ゼミ 久保田新平さん)
「すごく海外の方たちが僕たち以上に日本の伝統音楽を愛してくれているみたいな、僕たち以上に日本への愛が強いんだなって思って、僕たちも見習わなきゃなって思いました」

音楽文化を通じた国境を超える交流は、次世代を担う若者たちにとって、伝統文化・和楽器の継承を見つめ直すきっかけとなったようです。