史上最大の全電動飛行機が5ドル分の電気代で27分間飛行

30人乗りの完全電動飛行機のデモ機「X1」が初飛行に成功しました。動力はバッテリーのみで、27分間の飛行で5ドル(約800円)分の電力を消費したとのことです。
Heart Aerospace Completes First Flight of World’s Largest Electric Aircraft | Heart Aerospace
https://www.heartaerospace.com/newsroom/heart-aerospace-completes-first-flight-of-world-s-largest-electric-aircraft
The largest all-electric plane ever flew for 27 minutes, on $5 of electricity | TechSpot
https://www.techspot.com/news/113540-heart-aerospace-30-seat-electric-plane-takes-flight.html
初飛行は2026年8月12日、ニューヨーク州北部でサービスを提供する地方商業空港のプラッツバーグ国際空港で行われました。パイロット1名のみが搭乗し、合計27分間の飛行を完了。その間にX1は地上から1100フィート(約335メートル)の高度に到達し、電動推進システムは1MWを超える出力を供給しました。

今回飛行したX1はハート・エアロスペースが開発した機体で、全長76フィート(約23メートル)、翼幅106フィート(約32メートル)で、重量は2万5000ポンド(約11.3トン)です。同社の量産機「ES-30」のデモ機であり、飛行試験データから得られた知見を量産機に生かすとのことです。

ハート・エアロスペースによると、今回の設計ではバッテリーのみで約125マイル(約201キロメートル)の飛行が可能とのことですが、この航続距離は多くの地方路線にとって短すぎます。そこで、ハート・エアロスペースはバッテリーとジェット燃料による「ハイブリッド運用」を提案しており、これにより運用コストが従来機に比べて40%以上安くなると主張しています。

ハート・エアロスペースのアンダース・フォースランドCEOは「電動飛行機には、航空会社の経済を根本的に変え、最終的には乗客の航空旅行コストを引き下げる可能性があります。X1の初飛行により、ハート・エアロスペースは過去最大規模の完全電動飛行機の試験を完了しました」と述べました。
量産機ES-30の初号機は2028年に試験飛行を行う予定。2031年の就航を目標に開発が進められています。
