中井貴一 岸惠子さんとロケ地での父子2代の縁を回想「時空を超えたお手伝いができましたこと心から幸せ」
俳優の中井貴一が20日、自身のXを更新し、老衰のため7日に死去した女優の岸惠子さん(享年93)を追悼した。
中井の父・佐田啓二さんは、岸さんがストールを巻いた装い「真知子巻き」で注目された映画「君の名は」で共演した縁がある。中井は「敬愛する先輩であり、父と盟友でもあった、岸恵子さんの訃報。心から残念でなりません」と追悼した。
10年ほど前にドラマで共演したのが最後になった。米国ロケで「ある日、夕食が終わり部屋に戻ってくる途中、岸さんが、部屋着で廊下をウロウロと。お声がけは失礼かと思ったのですが、ちょっと困っていらっしゃる様子でしたので『岸さん、どうかなさったのですか?』とお聞きした所、明朝早いので、目覚ましを掛けようとしたが、上手く操作ができず、マネージャーさんの部屋をノックしてもお返事がなく困っているとの事」と回想した。
困惑気味の岸さんに「僕で良かったら、お手伝いしますが、お部屋に入ることになりますが、宜しいですか?」と尋ねた。すると、岸さんは「勿論よ、貴一君なら大丈夫。セットしてくれる?」。目覚まし時計をセットすると、「帰り際に、岸さんが大声で笑いながら、嫌だーっ、思い出した。『君の名は』のロケだったか忘れちゃったけど、昔、ロケ先で佐田さん(父)にも、目覚ましセットしてもらったことがあったのよーっ。これで安心して眠れる。ありがとうねー」と声を弾ませたという。
2歳の時に交通事故で父を亡くした中井は「その時思いました。肌感も何も覚えていない父ですが、親子で、岸さんの目覚ましをセットするという、時空を超えたお手伝いができましたこと、心から幸せだなーと。やはり、父のDNAが、私の中にはあるのだなーなどと、ちょっと大袈裟に嬉しくなったものです」と振り返った。
岸さんが天国へ旅立ち、「これで又、『貴一君』と呼んでくださる先輩が逝ってしまわれました。心から、ご冥福をお祈りいたします。合掌」と悼んだ。
