三笘薫“不在”でシーズンインへ。様変わりしたブライトンで、クラブ史上最高額で獲得した19歳CBは興味深い【現地発】
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三笘が“不在”のまま、ブライトンの新しいシーズンが始まろうとしている。
ヒュルツェラー監督は8月15日のボローニャ戦後、「三笘は復帰に近づいている」と話した。ただ、具体的な時期には触れていない。
地元メディア『サセックス・ワールド』は一般論として、ハムストリングの手術からの回復には4〜6か月を要する場合があると伝え、仮に4か月程度なら9月末から10月頃の復帰も考えられるとした。もちろん、負傷の程度やリハビリの進み方によって変わる。爆発的な加速と鋭い切り返しを武器にする三笘だけに、慎重に状態を上げていくことになるだろう。
それでも、三笘が今季も攻撃の中心であることに変わりはない。
ブライトンで迎える5季目。29歳となり、チーム内での立場も変わってきた。期待の若手として加入してから経験を重ね、今ではチームの大黒柱となった。
その一方で、三笘の不在中に競争相手もアピールしている。地元紙『アーガス』の番記者ブライアン・オーウェンは、プレシーズンではヤンクバ・ミンテに加え、昨季バーミンガムへの期限付き移籍で経験を積んだイブラヒム・オスマンも左ウイングで試されていると指摘。「オスマンは出場時間を争う存在になるかもしれない」と見ている。実際、オスマンは左右両サイドで起用され、プレシーズンでは得点も記録した。
もっとも、ミンテもローマとの親善試合で右足を負傷し、2〜3か月の離脱が見込まれている。三笘とミンテ、過去2季で両翼を担ってきた2人を欠いて、ブライトンはシーズン序盤を戦うことになる。
前線では、さらに大きな変化があった。昨季リーグ13得点を挙げたダニー・ウェルベックがチェルシーへ移籍した。35歳という年齢を踏まえ、若手に出場機会を与えたいクラブが移籍を認めた。ただ、ウェルベックが担っていた仕事はゴールだけではなかった。
昨年、自身の役割について語った際には、マンチェスター・ユナイテッドの若手時代を振り返り、「素晴らしいベテランたちがあらゆる場面で助けてくれた。今は自分がその立場になったと感じている」と話している。試合の日だけでなく、普段の練習や日々の過ごし方まで若い選手に目を配り、自分が受け取ったものを次の世代へ渡そうとしていた。
ウェルベックに加えて、ジェームズ・ミルナーが引退し、ヨエル・フェルトマンやアダム・ウェブスター、ソリー・マーチも去った。昨季の守備の柱ヤン・ポール・ファン・ヘッケもトッテナムへ移籍。ピッチ内外でチームを支えてきた顔ぶれが、この夏に大きく入れ替わった。
クラブも、彼らの穴を若手だけで埋めようとしているわけではない。今夏はリーズからCBパスカル・ストライク、ヴェネツィアからCBミヒャエル・スボボダ、オリンピアコスから右SBコスティーニャを獲得した。いずれも26〜27歳。ヒュルツェラー監督が「Best football age(=サッカー選手として脂が乗る年齢)」と呼ぶ、経験と身体能力の両方を期待できる年代だ。

