『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』入浴シーンの「謎湯」どう作った? ─ トム・ホランド、筋肉のため「水抜き」で不機嫌になっちゃった
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』には、なんとも絶妙な色をした“濁り湯”が登場する。水面より下はほとんど見えず、「いったい何が入っているのか」と気になった観客もいることだろう。
本作のプロダクション・デザイナーを務めたチャールズ・ウッドが、米のインタビューで、その意外な作り方を明かしている。
この記事には、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のネタバレが含まれています。
この記事には、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のネタバレが含まれています。
(C)& TM 2026 MARVEL『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』劇中、謎の敵について情報を求めるピーター・パーカー/スパイダーマンは、エレーナ・ベロワの“オフィス”だという浴場を訪れる。『サンダーボルツ*』(2025)フローレンス・ピュー演じるエレーナの登場そのものが本作のサプライズとなったが、まさかの入浴シーンで遭遇するというユーモア溢れる一幕だ。
そこでピーターは、武器を隠し持っていないことを確認するため、エレーナから服を脱いで湯に入るよう求められ、スパイダーマンのマスクと下着だけという珍妙な姿で同じ湯船に浸かることになる。その湯が、絶妙に濁っていて水中がまったく見えないのである。
MCUでは水中を都合よく隠してくれる“魔法の水”がたびたび登場するとファンの間でジョークになっているとして、米Deadlineは今回の湯についてウッドを直撃。「最終的には、水を濁らせる必要がありました」とウッドは説明している。フローレンス・ピューはボディスーツを着用していたものの、レーティング上の理由から水中が見えないようにする必要があったという。
では、実際に何を混ぜていたのか。ウッドによれば、「染料の一種だったと思います」とのこと。かつては撮影で水を素早く濁らせる際、牛乳を使うこともあったというが、今回はさまざまなテストを行い、適切な濁り具合を探った。
「昔、僕がこの業界に入ったころは牛乳を使っていました。すぐに濁らせることができるからです。でも今回は、ちょうどいい濃度を見つけるために、いろいろなテストをしました。そして最終的に、あの状態にたどり着いたんです。」
つまり、画面では何気なく見えるあの絶妙な濁り具合も、肌を隠しながら、不自然に真っ白な水にもならないよう、撮影用に濃度が調整されていたというわけだ。
なお、あの浴場はロケ地ではなく、丸ごと建てられたセットだ。ウッドによると、デスティン・ダニエル・クレットン監督、撮影監督のブレット・ポウラク、VFXスーパーバイザーのジェローム・チェンらとニューヨークを視察した際、ブライトン・ビーチで古い浴場にも見える建物を発見。その後、マンチェスターでの撮影が検討されていたころにはヴィクトリア朝時代の古い浴場を見つけ、両者のアイデアを取り入れたという。
セットはタイルを一枚ずつ貼って作り込み、プールそのものも製作。ウッドによれば、タイルに欠けを作ったり、目地の色を合わせたりと、セットらしく見えないための細かな加工にも時間を費やした。
なお、湯はきちんと温められ、水中には出演者が休めるベンチも多数設置されていたそう。ウッドは、トム・ホランドがその上でぷかぷか浮いていたと振り返り、「面白かったですよ。あのシークエンスは大好きです。とても良いシーンだと思います」と語っている。
もっともホランドのほうは、撮影に向けて別の苦労もしていた。米のインタビューでは、下着姿で筋肉を見せることになるこの場面のため、前日に水を全く飲まない“水抜き”を試したことを告白。「違いが出るか試してみたんですけど、結局ただものすごく不機嫌になっただけでした」と笑い、「見た目もそんなに変わらなかったと思う」と振り返っている。
ちなみに撮影前日の“水抜き”は、ヒュー・ジャックマン先輩も『デッドプール&ウルヴァリン』ラストののために行った最終奥義である。この時、ジャックマンも撮影当日は不機嫌になったという。
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は公開中。
Source:,

