「宗教3世」の「鈴木奈々」が「創価学会」愛を堂々明かす 元夫を勧誘、「創価信者」に 過去には「聖教新聞」の配達も ますます増していく教団での役割
日本最大の宗教団体・創価学会が曲がり角を迎えている。会員の高齢化に加え、カリスマ・池田大作名誉会長の死去(2023年)で求心力を失い、最大の支持母体として支えてきた公明党が、国政選挙で票を減らし続けてきたのは周知の通りである。
昨秋にはその公明党が26年ぶりに連立与党から離脱して野党となり、今年2月の総選挙では立憲民主党(衆院)と新党「中道改革連合」を結成したものの、大惨敗に終わったのは記憶に新しい。組織力の維持が必須課題となっているが、そんな時に重要なひとつが、信者芸能人の活動である。創価学会の信仰篤い芸能人が、その教義を宣伝し、時に公明党の選挙応援に駆け付けるなど、「広告塔」的役割を果たしてきたのはよく知られたところ。近年、そこに加わった1人と見られるのがタレントの鈴木奈々である。長年の信者である鈴木は一昨年、聖教新聞紙上で初めて広く信仰をカミングアウト。この8月にも聖教新聞のインタビューに登場し、改めてその信仰人生を明かしているのだ。

それが転換期を迎えている巨大教団と国政政党にとって、どのような意味を持つものなのか。分析してみよう。
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「創価愛」「池田愛」
鈴木は1988年生まれの38歳。モデルとしてデビューし、後にバラエティにも進出。「おバカキャラ」でブレイクし、一時は「バラエティの女王」との異名をとるほどの人気タレントとなった。一方で女性誌などがアンケートする「嫌いな女性タレント」ランキングの常連としても知られている。
その鈴木が創価学会の信仰を広く公にしたのは、2024年8月のこと。それまでも学会員限定の動画などには登場していたが、この時は、公称550万部、オンラインで記事も配信している機関紙「聖教新聞」の1面に登場。信仰人生を語っている。「祈りは絶対にかなう!」「池田先生の励ましの言葉を読むと、勇気が湧いてきます」と、「創価愛」「池田愛」を堂々告白したのだ。
それから2年経ったこの8月10日――。聖教新聞の5面「紙上トークライブ」というコーナーに改めて鈴木は登場。インタビューに答え、2年前よりもさらに信仰への思いを強く明かしているのだ。
「祈りは必ずかなう」
同記事によれば、鈴木は祖父母の代からの創価学会員。つまり、筋金入りの「宗教3世」ということになる。幼い頃から母に「夢や目標を具体的に掲げて、御本尊様に祈れば、必ずかなう」と教えられて育ったという。彼女の夢はモデルになることだったため、それを真剣に祈り、学会の会合にも参加してきた。すると高校3年生の冬、憧れていたモデルの握手会に参加した際、何とその“推し”本人から「モデルにならない?」とスカウトを受けたという。
〈「祈りは必ずかなう」との母の言葉は本当だったんだと確信しました〉
と鈴木は述べている。
教学部任用試験を受験
デビューした鈴木は、アパレルショップの店員として働きながらモデルとしても活動し、多忙を極めた。しかし、どんなに忙しくても信仰のことは忘れず、会合に参加、お題目も唱えていたという。それにとどまらず、「教学部任用試験」も受験するほどの熱の入れようだった。この試験は、「仏法の入門編に当たる知識の習得試験で、日蓮宗のイロハを問うようなもの」(学会ウオッチャー)。合格すると、「教学部助師」の資格を得ることができる。
〈仏法の哲理や学会の歴史を学ぶ中で、信心への理解が深まり、祈りにも力が入りました〉(鈴木)
そうした“努力”を続けていった結果なのか、仕事が徐々に入るようになったという鈴木。そして2011年に「踊る! さんま御殿!!」に出演したことがきっかけでブレイクを果たすのだ。
折伏に成功
そんな折、鈴木はかねて交際していた男性から、「創価学会に入りたい」と打ち明けられたという。「いつか一緒に信心してほしい」と祈り続けていた相手であったことから、知人に学会の教えを伝え、会員にすること――すなわち「折伏」に成功。すると、
〈彼が入会してから、不思議なくらいテレビ出演のオファーが舞い込みました。2012年には約350本の番組に出演し、ブレイクタレントランキングの女性部門第一位を獲得することができました〉
聖教新聞配達のサポートを
信仰のおかげで成功が転がり込んできたと言わんばかりの鈴木。活動もより熱心になるのは当然だ。鈴木の両親は聖教新聞の配達員を長年、務めていたというが、
〈2016年に父が病で倒れ、配達できない期間がありました。“少しでも家族の支えになれば”との思いで、私も母と一緒に朝5時前に起床して、配達のサポートを〉
当時の彼女は茨城県住まい。テレビの収録を終えると、帰宅が深夜になることも少なくなかったが、
〈それでも、“広布のために、自分ができることは何でもやらせていただこう”と張り切って挑戦しました。すると収録で、生き生きとした自分でいることができ、不思議と“笑いの神”が何度も降りてきました(笑)〉
CMの仕事も多数入るようになり、父の病も治ったと述べている。
離婚と芸能活動休止
良いこと尽くめのように見えるこの時期の鈴木だが、もっとも、信仰していても、悩みや試練がゼロになるわけではなかったという。例えば、前述の交際相手とは2014年にめでたく結婚したが、
〈5年前にその生活にピリオドを打ちました。長年、一緒に過ごしてきた人との別れは、とても寂しかったです。さらに、仕事の悩みも重なり、心の不調を抱えるようになりました〉
そんな鈴木を支えたのはやはり創価学会。同志に相談すると、みな寄り添ってくれた。そして芸術部の先輩からアドバイスを受けたこともあり、芸能活動を休止したという。この休養のおかげもあり、鈴木は徐々に心身の健康を取り戻し、活動に復帰。現在の活躍に至るのだ。
鈴木は述べている。
〈私は、御書の「冬は必ず春となる」との言葉が大好きです。これは、厳しい冬の後には暖かい春が来るように、信心を貫く人は、必ず勝利するとの教えです〉
〈私は、この信心をしているから「絶対に良い方向に進んでいける」という気持ちを強く持つことができています。そして、何かあったらすぐに励ましてくれる仲間がいます。だから、怖いものはありません!〉
そして、最後に語る。
〈私には、まだまだ、かなえたい夢や目標があります。これからも一つ一つ実現し、自身の姿で信心の力を証明していこうと決意しています〉
重要な“広告塔”の1人
いかがだろうか。極めて篤い信仰心が随所に窺えるのである。
無論、信仰は個々人の自由だ。しかし、それが国政政党の支持母体である創価学会のものであり、しかも広く世間にカミングアウトし、教義の広布の一助をなしているのであれば、信仰宣伝の“背景”は考察の対象となるところである。冒頭で述べたように、創価学会、公明党は組織の立て直しの渦中にある。
前出の学会ウオッチャーは言う。
「創価学会の信者芸能人でカミングアウトし、布教に努めている人と言えば、“3モト”と言われる山本リンダ、岸本加世子、久本雅美が有名。柴田理恵もそうです。最近では、加藤茶・綾菜夫妻や、氷川きよしも学会系の出版物や動画に登場するようになりました。しかし、これらのタレントの主なファン層は年齢が高めの傾向にある。組織の高齢化に悩む学会にとっては、もう少し下の年齢層での認知度を高めていきたい。その点、まだ30代で知名度が高い鈴木は、極めて重要な“広告塔”の一人なんです」
組織が鈴木を重要視しているのは、以下のことからもわかる。
「彼女が登場した『紙上トークライブ』が前回聖教新聞に掲載されたのは、5月のGWの時期でしたが、登場したのはタレントの彦摩呂です。彼は学会の副芸術部長の要職にある。その幹部に続いて鈴木が同じ企画に出たというのは、彼女の組織内での“重要性”を窺わせるものです」
一方、図ってかどうかは不明だが、鈴木にも当然、メリットはある。
「聖教新聞に登場すれば、信者はより一層、彼女を応援する気になるでしょう。彼女がテレビに出れば見てくれるでしょうし、SNSのフォロワーになってくれるかもしれない。また、創価学会の人脈はテレビ界やタレント界にもたくさん築かれています。それが彼女が仕事を得る上でプラスに働かないわけがない」
今後も、鈴木の“活躍”は続きそうである。
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デイリー新潮編集部
