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 ◇セ・リーグ 阪神3―2巨人(2026年8月13日 東京ドーム

 佐藤輝にとって、東京ドームは狭すぎるのだろうか。真夏の天王山、巨人との同率首位決戦をスイープ。背番号8は3連戦全てで計4本、確信の放物線をかけた。自身初となるシーズン2度目の3戦連発。キング森下まで1本差に迫る27号ソロは、2点を先制された直後の4回無死で飛び出した。

 「早く点がほしかったので良かった。しっかり捉えることができて、良かった」

 西舘が1ストライクから投じた内角高め146キロを一閃(いっせん)した。前日12日に達成した通算150号本塁打から一夜。猛虎の4番が、打球速度183キロの弾丸ライナーで、あるランキングを塗り替えた。この日の同151号本塁打で、過去NPBに所属した「佐藤姓」の中での史上最多本塁打に浮上。これまでトップだった佐藤孝夫(国鉄)を抜き去り、球界の“佐藤史”に「虎の輝明」がその名を刻んだ格好となった。

 「まだ勝てていなかったので、良かったです。いいピッチングでした。本当に落ち着いて投げていると思うし、身体能力の高さも垣間見えて、なかなか、面白いですね」

 自身と同じ「ドラフト1位」の重責を背負いながら、ケガに泣かされてきた下村のプロ1勝を心から喜んだ。自慢の一発だけでなく堅守でも後輩をサポート。4回2死一、三塁で石塚が放った投直を“アクロバットキャッチ”したことについても「よく捕ったんじゃないかな」と称えた。

 巨人戦でのシーズン7本塁打はキャリアハイで、球団では09年鳥谷敬以来だ。ビジター巨人戦10勝も、昨季の9勝を超えてチーム新記録。球界でも97年ヤクルトなどに並ぶ最多記録だ。「変わらず、またあした(14日)ですね」。宿敵撃破の余韻には浸らない。優勝マジックは、最短であす15日に点灯。独走態勢を築くべく、スラッガーが広島の夜空にもアーチをかける。 (八木 勇磨)

 ◯…阪神・佐藤輝が27号本塁打を放ち、通算151本塁打とした。これまでNPBに在籍し1軍試合出場経験を持つ「佐藤」姓選手は、現役も含めて計73人(13日時点)おり、佐藤孝夫(国鉄)の150本塁打を抜いて佐藤姓選手では最多本塁打となった。すでに同最多打点は佐藤輝の488打点で、本塁打、打点ともにトップに立った。他に主な「佐藤」姓野手には通算88本塁打、270打点のG・G・佐藤(佐藤隆彦=西武)、パンチ(佐藤和弘)ら、主な投手には通算165勝を挙げた佐藤義則(阪急―オリックス)らがいる。

 ○…東京ドームの巨人戦でシーズン10勝(2敗)は、昨季の9勝(4敗)を上回るチーム新記録で、97年ヤクルトの10勝(2敗)に並ぶ最多勝。後楽園時代を含めたビジターの巨人戦10勝も、52年のフランチャイズ制以降では60年広島、84年中日、97年ヤクルトに並ぶ最多勝となり、9月12日の東京ドーム1試合を残す阪神は記録の更新がかかる。