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「年収1000万円では、お金持ちになれません」
銀行員として約20年間、多くのお客様の資産を見てきましたが、この事実を何度も目の当たりにしてきました。年収1000万円を超えていても、毎月お金が足りない人がいる一方で、年収はそれほど高くなくても、着実に資産を築いている人もいます。

その違いは、収入ではなく「お金との付き合い方」にありました。

今回は、銀行員時代に実際に見てきた「年収1000万円でも貧しい人」の特徴と、「本当に豊かな人」に共通する習慣をご紹介します。

◆年収1000万円でも「お金が残らない人」は意外と多い

銀行員時代、お客様と住宅ローンの契約をしていると、こんな会話をよく耳にしました。

「今の年収なら、このくらいの家でも大丈夫ですよね」

実際には「買えない家」ではなく、「買おうと思えば買える家」を選ぶ人がほとんどでした。

すると、新しい家に合わせて家具を買い替え、駐車場には新しい車が並びます。

さらに、お子さんの習い事や旅行の予算も少しずつ増えていく。誰かにすすめられたわけではありません。生活環境が変わると、それに合わせて支出も自然と増えていくのです。

私が見てきた中では、この変化は年収700万円を超えたあたりから特に目立ち始め、1000万円前後ではさらに顕著になる印象がありました。

お金がなくなったわけではありません。ただ、「余裕ができた分だけ使う」という選択を繰り返した結果、昇給しても家計の余裕はほとんど変わらない。そんなケースを何度も見てきました。

じつは、豊かな人ほど、収入に合わせて生活を変えるのではなく、生活を変えずに資産を積み上げる。その違いが、10年後には大きな差になって表れていました。

◆収入が増えるほど生活水準も上げてしまう「年収インフレ」の落とし穴

私が目黒支店で担当していた40代の会社員のお客様は、昇進を重ねて年収は1000万円を超えていました。

ところが、住宅ローンの相談で家計を確認すると、「思ったよりお金が残らないんです」と打ち明けられたのです。

理由はとてもシンプルでした。

年収が上がるたびに、住まいは広くなり、車は高級車になり、子どもは私立学校へ。休日は家族旅行や外食を楽しみ、「頑張った自分へのご褒美」も少しずつ増えていました。一つひとつは無理のない支出でも、積み重なると毎月の固定費は大きく膨らみます。

このようなケースは、そのお客様だけではありませんでした。銀行員時代、年収が上がるにつれて生活水準も一緒に上がり、結果として「収入は増えたのに、お金は残らない」という方を何人も見てきました。