週明け10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比26.56ポイント(0.67%)高の3966.59ポイントと5日続伸した。7月14日以来、約1カ月ぶりの高値水準を回復している。
 前週の好地合いを継ぐ流れ。中国の政策に対する期待感が支えだ。中国経済の鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気対策を急ぐとの観測が広がっている。複数のブローカーが、10月までに金融緩和や追加の刺激策が打ち出されると予想している。早期の米利上げ観測が後退したことを受け、中国が金融緩和をしやすくなったとの見方も強まった。
 一方、足もとの中国経済指標は総じて弱い内容。週末に公表された7月の貿易統計や物価統計では、内需の弱さが示されている。景気不安はマイナス材料だが、逆に、内需支援策の期待も高まった格好だ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の上げが目立つ。機能性飲料の東鵬飲料(605499/SH)が6.5%、乳製品の北京三元食品(600429/SH)が4.8%、ホテルの上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が4.7%、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が4.4%、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が3.9%、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が3.0%、家具の欧派家居(603833/SH)が2.6%、家電の海爾智家(600690/SH)が1.5%ずつ上昇した。
 不動産株もしっかり。中華企業(600675/SH)が2.3%高、新城控股集団(601155/SH)が2.2%高、緑地HD(600606/SH)が1.6%高、金地集団(600383/SH)が1.3%高、信達地産(600657/SH)が1.2%高で取引を終えた。医薬株、資源・素材株、通信株、自動車株、銀行・証券株、運輸株、インフラ関連株なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が4.0%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)と通信機器製造・販売の江蘇永鼎(600105/SH)がそろって3.4%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.9%安、光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)が2.3%安で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、人工知能(AI)半導体大手の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が6.3%安。同社の中間業績は利益2.2倍と好調だったが、いったん好材料が出尽くしたとの見た売りが広がった。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は0.4%逆行安している。そのほか、保険株も売られた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.37ポイント(0.49%)高の282.50ポイント、深センB株指数が10.58ポイント(0.91%)高の1173.24ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)