福山雅治「あの星」舞台あいさつにサプライズ登壇、長崎原爆の日への思い語った
福山雅治(57)が9日、東京・丸の内ピカデリーで行われた、福原遥(27)の主演映画「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」(新城毅彦監督)公開記念舞台あいさつに登壇。全国アリーナ・ドームライブツアー「龍、雷乃発声」東京ドーム公演を6日に終えたばかりの中、主題歌「邂逅(かいこう)」を手がけた映画の舞台あいさつにサプライズで登場し、客席からは悲鳴、歓声と“ましゃコール”が起きた。福山は「こんなに言っていただけるんですね。ありがとうございます」と喜んだ。
福山は、興行収入(興収)45億円を記録した23年「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(成田洋一監督)で「想望」を書き下ろした。その際は、作家・汐見夏衛氏が「想望」の歌詞にインスパイアされ、汐見氏が執筆した書き下ろし短編「君とまた出会うために」がデジタル小説化された経緯があり「あの花」の続編の「あの星」でも主題歌「邂逅」を書き下ろした。福山は「この作品に音楽で参加させていただいて。僕も50代後半になり、エンターテインメント活動を36年ほどやらせていただくと、人生には、これは運命…出会うべくして出会った出会い、人、と思うことがあって。皆さん、人生の中に運命、奇跡を感じたりする瞬間、あると思うんですけど、今作には前作から引き続き、ある。導かれ、出会うべくして出会った作品かなと、書き下ろさせていただきました」と作品との経緯を語った。
長崎出身の福山にとって、長崎原爆の日での9日には、特別な思いがある。
「これも運命であり、昔から決まっていたのかなと思うんですけど、今日は8月9日。長崎出身の僕にとって、1945年(昭20)午前11時2分は、自分が今ここに立って、この世に生まれて、生きていることを、非常に深く考えさせられる1日。僕の父は昭和7年生まれで、当時13歳。稲佐山の2つの稜線(りょうせん)の向こうで祖母と一緒に暮らしていたものですから、直接的に上空でさく裂した原爆の被害は免れた」
「僕は69年にこの世に生を受け、エンターテインメントの仕事をさせていただくようになった。表現という仕事、活動をやらせていただく中で、社会課題ととの接続、高い次元での融合。メッセージ性だけでなく、感動や興奮を届けていくことを、自分なりに模索して、幾つかアプローチしてきた。前作の『想望』で、この作品と出会えたのは探していたことの1つの到達点だったと思っております。運命なんだなと…ここにつながったことも感じています。プレッシャーも感じましたけど、エンターテインメントをやる長崎の人原として、大きな取り組むべき大きな仕事と考えて取り組ませていただきました」
「あの花」では、福原が演じた女子高生の百合が、戦時中の1945年(昭20)の日本にタイムスリップし、水上恒司(27)が演じた特攻隊員の彰に恋した。「あの星」は「あの花」から4年後の20年12月に刊行。「あの花」で愛する彰を理不尽な形で失い現代で目を覚ました百合が、7年後の現代で彰の夢だった高校教師になる姿を描いた。物語の中で、細田佳央太(24)が演じる彰の面影を持つ宮原涼と出会い、涼は臨時的任用教員として百合のクラスの副担任になる。撮影は、25年10月から11月まで行われた。
「あの花」からは、福原をはじめ、45年の日本で女学生・千代役を演じた出口夏希(24)と千代が愛した特攻隊員・石丸役の伊藤健太郎(28)が続投。井之脇海(30)が千代の夫・林吉、倍賞千恵子(85)がホスピスで穏やかな余生を過ごす年老いた千代役、豊嶋花(19)が、百合が担任するクラスの生徒・鮎川紗良役で、それぞれ新キャストとして出演。
◆「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」 空に消えた彰(水上恒司)との別れから7年。彰の夢でもあった高校教師になった百合(福原遥)は、忙しい毎日を送るが、彰への想いは、1945年の百合が咲く丘に取り残されたままだった。そんな彼女の前に、彰の面影を持つ青年・涼(細田佳央太)が現れる。臨時的任用教員として百合のクラスの副担任になるという。自分を真っすぐに想ってくれる涼に揺れ動く百合であったが、彰を裏切るようで、恋の一歩を踏み出すことができない。葛藤の中、百合が出会ったのは、ホスピスで穏やかな余生を過ごす年老いた千代(倍賞千恵子)だった。石丸(伊藤健太郎)を失った後、千代(出口夏希)が歩んだもう一つの愛の形。そして千代から百合に託されたのは、出撃直前の彰が残した、未来の百合へ贈る一冊の本。そこに込められたメッセージとは? 映画化にあたって、汐見氏が初めてプロット(あらすじ)段階から読み、アドバイスするなど、初めて脚本段階から映画の製作に関わった。
