インプレゾンビ終了なるか? X、新たなクリエイター報酬制度を発表

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 インプレゾンビさん、終了のお知らせなるか? Xのクリエイター収益化が大きく様変わりします。

 Xは8月8日(日本時間)、クリエイター向けの「Creator Revenue Sharing(クリエイター収益分配)」を2026年9月7日で終了し、新たに「Original Content Rewards Program(オリジナルコンテンツ報酬プログラム)」を導入すると発表しました。

 8月7日から従来制度への新規参加受付を停止しており、9月8日から既存参加者を対象に新制度への申請受付を順次開始します。

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■ 「オリジナルコンテンツ」を重視

 新制度は、その名の通り「オリジナルコンテンツ」に重点を置いたもの。投稿や長文記事、動画、画像など形式を問わず、投稿者自身の視点や専門知識、創造性が反映されたコンテンツを報酬の対象とします。

 また、対象の範囲は「完全なオリジナル」だけに留まりません。ニュースを分析したり、世の中の出来事について独自の見解を示したり、他の人が持っていない背景情報を加えたりする「論評」についても、独自の表現として評価するとしています。

 一方で、対象外となるのは、他人の文章や画像、動画をそのままコピーしたものや、単語をわずかに変更しただけの投稿。動画の速度変更やテキストの追加といった軽微な加工にとどまるもの、別のSNSから元の制作者ではない人物が転載したコンテンツなども該当します。

 さらに、SNS上でよく行われている他者のコンテンツを寄せ集めた、いわゆる「まとめ」ポストも、“単に内容を集約しただけ”では対象外となります。

 Xは、既存の投稿や動画、画像、スクリーンショットなどを素材として使用すること自体は問題ないと説明。論評や分析、文脈、ユーモア、報道、創造的な加工などによって「意味のある独自の価値」を加えたものについては、オリジナルコンテンツとして認められるとしています。

■ 報酬対象は「Premiumユーザーのホームタイムライン閲覧」

 報酬額は「適格インプレッション(Qualified impressions)」をもとに算定します。

 対象となるのは、X Premium Basic、Premium、Premium+、Premium Businessのユーザーがホームタイムライン上で投稿を閲覧した際のユニークインプレッションで、投稿の少なくとも50%が画面に表示されていることが条件です。

 同じアカウントによる同一投稿への複数回表示や、広告、プロモーション、人為的・不正に発生させたインプレッションは除外されます。

■ 参加条件は「90日で50万インプレッション」など

 新制度への参加には、18歳以上であることや対象国・地域に居住していることなどに加え、X Premium、Premium+、Premium Businessのいずれかへの加入が必要です。

 さらに、過去90日間に認証済みユーザーからホームタイムライン上で50万回以上のインプレッションを得ていること、認証済みフォロワーが500人以上いることなどが条件となります。

 返信へのインプレッションは50万回の中には含まれません。なお、条件を満たしても参加が保証されるわけではなく、Xによる審査を経て承認される必要があります。

■ 「役に立った」コミュニティノート付き投稿も対象外

 コンテンツ側にも細かな条件が設けられています。

 自動化された手段で作成・投稿したものや、偽情報・誤解を招く内容、収益化の方法や報酬を増やす方法だけを扱うコンテンツなどは報酬対象外。

 また、X上で「役に立った」と評価されたコミュニティノートが付いたコンテンツについても、報酬の対象外になるとしています。

 報酬の支払いは現在2週間ごとで、最低支払額は30ドル。受け取りにはStripeの支払い用アカウント、または対象ユーザーの場合はX Money Accountの接続と、Stripeを通じた本人確認が必要です。

■ 従来制度は9月7日で終了

 従来のCreator Revenue Sharingに参加しているユーザーについては、9月7日まで収益が発生します。

 通常スケジュールに沿った8月14日、8月28日の支払いに加え、9月7日までに発生した収益の最終支払いが9月11日前後に行われる予定です。

 新制度は日本も対象地域に含まれています。Xはプログラムについて、事業上、財務上、法的な理由などにより、同社の裁量で変更または終了する場合があるとしています。

■ インプレゾンビ問題

 Xではかねてより、収益化を目的に他人の投稿へ無関係な返信を繰り返したり、転載や大量投稿などでインプレッションを稼いだりする、いわゆる「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントが問題視されてきました。また、過激な内容や誤解を招く情報などで注目を集め、インプレッションを稼ごうとする行為もしばしば見られます。

 今回の新制度では、他人のコンテンツをコピー・再投稿したものだけでなく、自動化された手段で作成・投稿されたコンテンツや、偽情報・誤解を招く内容も報酬対象外に。さらに、ボットなどを使って「いいね」やフォロー、閲覧、コメント、共有を人為的に増やす行為や、ユーザーに反応を繰り返し求める「エンゲージメント稼ぎ」も禁止されています。

 こうしたルールを見る限り、少なくとも転載や自動投稿、大量のエンゲージメント獲得などを頼りに収益を得てきたアカウントにとっては、これまでより厳しい仕組みになるとみられます。

 もっとも、「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントの投稿手法はさまざまです。またXは、既存コンテンツを使った投稿であっても、意味のある論評や分析、ユーモア、文脈などを加えればオリジナルコンテンツとして認めるとしています。そのため、新制度の導入だけで問題が一掃されるかどうかは、実際の審査や運用次第でしょう。

 とはいえ、評価軸が「とにかくインプレッションを稼ぐ」ことから「自分自身がどんな価値を付け加えたか」へと大きく動くのは確かです。9月以降の運用が注目されます。

<参考・引用>
Creators(@XCreators)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026080801.html