世界レベルに飛躍、中国を代表する「磁器絶縁体の都」 江西省蘆渓県

【新華社南昌8月7日】中国江西省萍郷市蘆渓県は、「中国の磁器絶縁体の都」として知られる。送電網の中核部品である磁器絶縁体は、電線と鉄塔を電気的に絶縁して漏電や停電などのトラブルを防ぎ、長距離の安全な送電に不可欠な重要製品となっている。同県磁器絶縁体産業の構造転換と高度化の歩みは、中国の県域が特色ある細分化された産業に依拠して、質を高め、効率化を図り、県域経済を強化していく典型的な事例でもある。
地元の磁器絶縁体メーカー、中材江西電磁電気の工場では、デジタル化された生産システムが全面的に導入されており、自動搬送装置、人工知能(AI)検査装置、ロボットアームが生産工程全体をカバーしている。8千万元(1元=約23円)余りを投じたスマート生産ライン1本で、1シフト当たり数百個の絶縁がいしを生産でき、非効率な従来の手作業による生産方式を置き換えた。同社の韓佑民(かん・ゆうみん)副総経理によると、主力製品の長幹がいしは国内市場でトップの地位を占めており、スマート化された生産能力により、海外からの大量の受注にも確実に対応できる。同社の2025年の売上高は4億元を超え、輸出事業が総収入の45%を占めた。

蘆渓県の磁器絶縁体産業は、かつては手作業による小規模な工房が主流で、生産に伴う汚染の深刻さに加え、製品の精度が基準を満たさないことも多かった。環境保護規制の継続的な強化や、全国の送電網建設基準の引き上げに伴い、同産業はグリーン(環境配慮)化・デジタル化への全面的な改造に取り組んでいくことになった。
たゆまぬ発展を経て、蘆渓県には現在、143社の磁器絶縁体関連企業があり、3万人以上を雇用している。2025年には県全体の磁器絶縁体産業の総生産額は160億元に達した。そのうち、110キロボルト級の絶縁体の世界市場シェアは20%に達し、磁器絶縁体産業の25年の輸出額は3億8千万元を超えている。(記者/張東陽)


