YouTubeチャンネル「Taka-sim【ガジェット&旅】」が「三重県 消滅可能性都市の現実4選~中心市街地の景観から今後を見つめる~(『人口戦略会議』2024年より)」を公開した。動画では、2024年に「人口戦略会議」が発表した三重県内の「消滅可能性都市」4市(志摩市、鳥羽市、熊野市、尾鷲市)の中心市街地を歩き、それぞれの地域が抱える深刻な人口減少の現状と構造的な課題を解説している。

「消滅可能性都市」とは、2050年までに20~39歳の女性人口が50%以上減少し、自立持続可能性が危ぶまれる地域を指す。動画ではまず、伊勢志摩国立公園や真珠養殖で知られる志摩市を取り上げる。豊かな観光資源がある一方で、進学や就職を機に若年層が市外へ流出しており、「若者がここで働き、ここで暮らしたいと思える雇用の場や生活環境が不足していれば、流出を止めることはできない」とTaka-sim氏は課題を指摘する。

続いて、日本有数の観光都市である鳥羽市を紹介。市内には鳥羽水族館などの大型施設が存在するが、基幹産業である観光・宿泊業への過度な依存が、若者の定着を難しくしていると分析した。また、高校がない離島からは15歳で若者が離れる構造があり、生活インフラの縮小によって隣接する伊勢市への生活依存が進んでいると語る。

さらに、世界遺産「熊野古道」を有する熊野市では、年間出生数が50人を割り込むなど、死亡が出生を大きく上回る「自然減」が進行していると説明する。都市型雇用の少なさに加え、大都市圏からの物理的距離が定住の壁となっており、山間部では高齢化率が50%を超える集落の存在が示された。

最後に、高級銘木「尾鷲ヒノキ」で知られる尾鷲市に言及する。2050年の若年女性人口の減少率は4市の中で最も高い70.7%と予測されている。2018年の巨大な火力発電所の廃止による良質な雇用の喪失が若年層の流出を決定づけたと分析。加えて、「海と急峻な山に挟まれた極端に少ない平地」が新規企業の誘致を困難にしており、南海トラフ地震の津波リスクも子育て世代の定住を阻む障壁になっていると解説した。

豊かな自然や歴史資源を持ちながらも、産業構造の変化や地理的要因によって若者の流出が止まらない4都市の姿。消滅可能性都市を単なるデータではなく、実際の街並みと地域の歴史から紐解くことで、日本の地方自治体が直面する持続可能性への危機を深く考えさせる内容となっている。

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=====Taka-simについて===== Taka-sim(たかしむ)は日本国内の都市を散策する動画コンテンツをメインに発信しているYouTuberです。週に3回(火、金、日曜日/過去には週に4回)を原則に動画投稿をしています。2021年1月に活動を開始し、2022年5月には47都道府県を制覇しました。都会を見るのが趣味であることから、各都市の中心市街地や商業地域などの景観を、Taka-sim独自の感覚を共有しつつも、皆様にお楽しみいただける中立的・俯瞰的な目線のナレーションとともにお届けすることをコンセプトにしています。旅行・散歩気分になっていただいたり、または思い出の風景を懐かしんだり、視聴者様の思い思いに楽しんでいただけると嬉しく思います。