上海時装商店のバルコニーで目を引く中国産コンテンツキャラクターのバルーン。(7月28日撮影、上海=新華社記者/陳浩明)

 【新華社上海8月7日】中国上海市で7月31日、世界のゲーム・アニメ分野の著名イベント「第23回中国国際デジタルインタラクティブエンターテインメント展示会(ChinaJoy2026)」が開幕し、1カ月にわたって開催されている第2回上海国際ゲーム・アニメ月間の新たな見どころとなった。

 第2回上海国際ゲーム・アニメ月間は、中国三大アニメ・ゲームイベントの「2026中国国際アニメ・ゲーム博覧会(CCG EXPO 2026)」「BilibiliWorld 2026(BW2026)」「ChinaJoy」を連携開催する初の試み。波及効果は展示会場から市全体へと広がっており、商業エリアはさまざまなキャラクターやロゴが飾られる「痛街」へと姿を変え、歴史ある古鎮には新たなトレンドが生まれ、ランドマークはフォトスポットと化し、文化・商業・観光・スポーツ・展示が高度に融合した「アニメの街」の風景が上海でゆったりと広がっている。

 アニメファンの周(しゅう)さんは「地下鉄の南京東路駅を出た瞬間、南京路歩行街(歩行者天国)全体が『2次元フィルタースイッチ』を押されたかのようだった」と携帯電話を掲げてぐるりと見回し、「以前は両親の買い物の付き添いで訪れたが、今日は2次元イベントのために来た」と語った。

上海百聯ZX創趣場で買い物を楽しむ2次元ファン。(7月28日撮影、上海=新華社記者/陳浩明)

 中国屈指の商業街として知られる南京路歩行街は今夏、大型商業施設上海百聯ZX創趣場の独自企画によりBWのサブ会場となったことで、「期間限定痛街」へと変貌した。7月10〜19日にかけて、屋根にキャラクターのバルーンを載せたテーマ路面電車がサブ会場限定のラッピングをまとって歩行街をゆっくりと運行、上海百聯ZX創趣場など沿線の商業施設をカバーする「次元の夏停留所」が初めて設置された。

 上海百聯ZX創趣場のプロジェクト責任者、施艶敏(し・えんびん)さんは、夏休み期間全体を通じて、施設内でファン向けにポップアップイベントを30〜40件開催し、ほとんどが中国初開催だったと明かす。「7月前半の施設来客数と売上高は前月比80%増と力強い伸びを見せた」と語った。

 南京路以外にも、市内の商業エリアが一斉に連動している。中でも上海静安大悦城には有力IP(知的財産)のポップアップストアが30店余り集結し、50を超える人気IPをカバーした。

上海市の五角場サンクンプラザで写真撮影する観光客。(7月29日撮影、上海=新華社配信/蘇暢)

 展示会場の外では、コンピューター向けゲームの「崩壊:スターレイル」やスマートフォン向けゲームの「明日方舟(アークナイツ)」、「鳴潮」など人気作品の「アニメ月間アンバサダー」12人が街のガイドとなり、限定クリアカードを参加証(トークン)として市内20カ所余りのフォトスポットをつなぎ、アニメ・ゲーム文化を商業エリア、古鎮、都市のランドマーク、地下鉄など多彩な空間へと広げている。

 南翔古鎮では、中国伝統文化の要素を取り入れた「国潮」の展示空間、千年の歴史ある南翔双塔、沿道の無形文化遺産ショップをつなぎ、江南古鎮の情緒、無形文化遺産の小籠包(ショーロンポー)、ACG(アニメ・コミック・ゲーム)のトレンドを深く融合させた散策ルートを用意した。古い街並みを歩く観光客は、双塔での記念撮影や伝統手工芸の体験を楽しめるだけでなく、「国風」ボードゲームなどのトレンド文化クリエーティブ製品にも間近で触れることができる。

2026BWサブ会場の一つ、第一百貨商店。(7月28日撮影、上海=新華社記者/陳浩明)

 南京路の「痛街」から上海静安大悦城のIPポップアップイベント、南翔古鎮での双塔「アニメ散策」に至るまで、三大イベントの集客力は、文化・商業・観光・スポーツ・展示の融合を通じて上海の主要商業エリア・ランドマークへと注ぎ込まれ、都市全体を散策、熱狂、没入できる2次元の「アニメの街」へと変貌させている。(記者/周心怡)

南翔古鎮を訪れ全域周遊イベント「都市を抜けて、大切な人と一緒に上海を巡ろう」に参加するゲームファン。(7月28日撮影、上海=新華社記者/陳浩明)