畑と道路には亀裂が出来ていた(31日午後2時13分、熊本県氷川町で、読売ヘリから)=大久保忠司撮影

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 最大震度7の揺れに襲われた熊本県では最大10万戸超の断水が発生した。

 31日も10市町の約7万9000戸で断水が続いており、被災者らは厳しい生活を強いられている。甚大な被害に見舞われた自治体では水道管の破損箇所を把握し切れておらず、復旧に時間がかかる恐れも出ている。断水が目立つ地域では水道管の耐震化が遅れていた。(石原圭介、石橋龍馬、新島未南)

 給水所になっている宇城市小川防災拠点センターには31日午後、バケツなどを持った人が絶え間なく訪れていた。同市では約1万7800戸が断水している。ポリタンクを二つ抱えて列に並んだ自営業の男性(57)は、「(給水した水は)トイレやわずかながらの水浴びに使っている。毎日通わなければいけない。水の確保だけでも重労働だ」と話す。

 国土交通省によると、避難所や災害拠点病院など重要施設につながる水道管の耐震化率は、熊本県は2024年度末時点で45%と、全国平均の47%とほぼ変わらないが、宇城市は4%にとどまる。

 同市によると、水道管がどの程度破損しているか把握できておらず、復旧の見通しは立っていない。市の担当者は「(水道管の)更新を含めた対策を講じようとした矢先に地震が起きてしまった」と話した。

 耐震化率が29%の八代市は約2万5300世帯が断水している。市内に住む女性(72)は、近くの山の湧き水をペットボトルにくむため、100段以上の階段を上っている。「配給もあるけど、1人1日2リットルじゃ足らんもん」と話した。

 24年の能登半島地震では、石川県の断水がほぼ解消されるまで約5か月かかった。ライフラインの防災対策に詳しい千葉大大学院工学研究院の丸山喜久教授は、「水道管の耐震化は全国的に喫緊の課題だ」と話している。