31日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.30ポイント(0.11%)安の25830.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.88ポイント(0.42%)安の8608.83ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は1785億6740万香港ドルとなっている(30日前場は1620億7410万香港ドル)。
 中国の景況感の悪化が警戒される展開。寄り付き直後に公表された中国の7月製造業PMIは49.2に低下し、市場予想の50.1を下回った。5カ月ぶりに50の節目を割り込んでいる。非製造業業PMIも49.0と予想の50.0を下回った。
 一方、前日の米ハイテク株高や中国の政策期待は一定の下支えとなっている。ハンセン指数はプラス圏に浮上する場面も見られた。中国では前日、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する中国共産党中央政治局の月例会議が開催された。会議では、これまでの財政・金融政策の効果を高めると同時に、実効性のある追加対策を適時に検討・導入していく考えが示された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が6.9%安と大きく下落。このほか、ビール大手の百威亜太HD(1876/HK)が5.4%安、華潤ビール(291/HK)が3.9%安、ミネラルウォーター大手の農夫山泉(9633/HK)が3.6%安と消費関連株に売りが目立った。中央政治局会議を終え、目先の材料出尽くし感が強まった。
 他のセクターでは、銀行が安い。中国農業銀行(1288/HK)が3.2%安、交通銀行(3328/HK)が2.5%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%安、中国建設銀行(939/HK)が1.8%安で午前の取引を終えた。
 半面、ロボット関連の銘柄が上昇。広東華沿機器人(1021/HK)が6.4%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が6.0%高、南京埃斯頓自動化(2715/HK)が5.3%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が5.1%高で前場取引を終えた。中国のロボット開発大手、宇樹科技(Unitree Robotics)は上海での新規株式公開(IPO)に向け、8月初旬に公募を行う。人型ロボットの「A株第1号」として投資家の注目が集まるなか、香港でも関連銘柄に連想買いが広がった。
 そのほか、業績動向を手がかりにした物色も広がる。プリント配線基板(PCB)材料メーカーの建滔集団(148/HK)が0.5%高、傘下の建滔積層板HD(1888/HK)が3.4%高と逆行高を演じた。両社は前日引け後、2026年6月中間期の増益予想を発表している。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の3833.65ポイントで前場取引を終了した。通信が高い。電子、機械、非鉄金属、自動車なども買われた。半面、銀行は安い。石炭や石油などエネルギー関連も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)