「被害者の人間性は腐ってる」闇バイトで”性加害代行”指示役の男が法廷で大演説10分間の狂気
実行役は拘禁刑12年(求刑13年)の判決
元交際相手の女性に性的暴行を加えさせることを目的として、闇バイトを募集。雇った実行犯の男を女性宅に侵入させ、犯行を指示したとして、住居侵入、不同意性交等の罪に問われている指示役の松田烈被告(27=逮捕時)の裁判が7月17日に東京地裁で開かれた。
起訴状などによると松田被告はネットの掲示板に『女性に性的暴行を加えてほしい』などと投稿し、実行役を募集。応募してきた山本礼哉被告(25=逮捕時)に松田被告の元交際相手であるAさんの住所や、犯行内容をSNSで伝えた。山本被告は犯行当日、「水道の点検で来ました」と水道業者を装ってAさん宅に侵入し、わいせつな行為をしたうえで現金1万円を奪ったという。
「実行役の山本被告には7月23日に拘禁刑12年(求刑13年)の判決が下されています。指示役の松田被告は審理の中で、水道業者を装ってAさん宅を訪れた山本被告に対し、Aさんが『(深夜0時に訪れても)オートロックを解除するか確かめたかった』などと不可解な弁明をしています。さらには松田被告のスマホに残っているAさんのデータの消去を拒否。これまでの取り調べで容疑は認めていますが、反省の態度を示しているとはいえません」(全国紙司法担当記者)
ジャージ姿に坊主頭で入廷した松田被告は、小柄ながらも鋭い視線を法廷に向けていた。
検察による論告・求刑を前に被害者参加弁護人が被害者Aさんの心情意見陳述を読み上げた。
〈正直この事件に関わることがしんどいです。当時の私は金銭的に困っていて『養ってほしい』と書き込みをしました。(松田被告から)何回も付き合ってほしいと言われ、受け入れました。金銭的援助もしてもらい、基本的には優しくて楽しい時期もありました。おカネを払うから体を触らせてほしいと言われ、拒否するとケンカになることもありました〉(以下〈〉内はAさんの心情意見陳述より)
2人の関係が、金銭の絡んだものであったことが明かされている。
松田被告はメモを取りながら頷いていたが、納得のいかない部分があったのか、時折、首をかしげるなど不満そうな表情を浮かべる場面もあった。
BL(ボーイズラブ)をさせられそうになった
Aさんの心情意見陳述はさらに続く。松田被告からアブノーマルな性行為や、オーバードーズをさせられそうになったことで身の危険を感じたAさんは着信拒否し、連絡を絶とうとした。しかし、
〈(松田被告が)会社に電話して上司に私のことを聞いたり、教えていないのに実家に行き、私の母にキャッシュカードの返却を求めました〉
と行動をエスカレート。現在も松田被告の存在に怯えるAさんは、
〈スマホの私の情報の削除を拒否したり、執着心と復讐心はなくなっていない。できれば世に出てきてほしくない。閉じ込められていてほしい〉
と厳罰を求めた。検察は、
「犯行自体も計画的かつ巧妙で悪質。オートロックを開錠するか確認したかったなど不条理な弁明をしている」
と指摘し懲役10年を求刑した。裁判長から最後に言いたいことはあるかと問われた松田被告は、
「言いたいことはあります。メモに書いているのでメモを読ませてください」
と懇願し、裁判長が許可をすると大演説が始まった。
「被害者には犯行を指示してごめんなさい。それとは別に裁く人に聞いてもらいたいです。(Aさんは)男性恐怖症と嘘を言って(私から)おカネをだまし取っていました。他の男とすごく遊んでいた。契約書を書いたのに最初の2、3ヵ月しか守ってくれなかった。2年間の条件の契約も嘘でした。それどころか対応が酷くなった。僕を殴ったり、蹴ったり、バッグでしばかれたこともあります。タバコを押し付けられて、その痕は今でも残っています」
さらにAさんが知人男性を呼び、BL(ボーイズラブ)をさせられそうになったという趣旨の話をし、BLについての説明を始めた。その際、裁判長から「メモに書いてあることだけを読んでください」と注意される場面も。その後も、
「被害者の人間性は腐ってるでしょ、と思っています。(私が提出したAさんに対する)被害届を受け取ってもらってはないですけど(Aさんが)今までやってきたことは犯罪だと思っています。被害者(Aさん)にはなんのお咎めもなしはおかしい。嘘をついている人です」
とAさんに対する不満を訴え続けた。裁判長から「もういいですか」と制され、ようやく大演説を終えた。謝罪は口にしているが性加害代行という卑劣な犯行を正当化しようとする姿に反省の色は見られなかった。
判決は9月4日に下される。

