元特捜エースの西田氏

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公費の不正利用

 週刊新潮が報じた、元東京地検特捜部のエース検事・西田将仁氏(48)にまつわる問題。西田氏は妻子を持つ身でありながら別のヤメ検女性弁護士と生活を共にし、さらに捜査対象の女性との「不適切な関係」を指摘されていた。西田氏に対する懲戒処分は不可避で辞職もあり得るとされるが、その後もいばらの道なのだという。

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 これまでの経緯を振り返っておこう。2024年7月、西田氏は別件の公選法違反事件で関係者を取り調べるため使った都内ホテルの一室に女性(以下、Aさん)を呼び寄せ宿泊。捜査の終結後、「不適切な関係」に発展した。西田氏は妻帯者で、妻子との生活とは別にヤメ検弁護士と同棲生活を送っていた。

元特捜エースの西田氏

「取り調べのために使ったホテルの一室で交際女性と共に宿泊した場合、公費を不正に利用しているわけで業務上横領の罪に問われる可能性があります。最高検は厳しいスタンスで西田氏のこれまでの振る舞いについて調査を進めています」

 と、社会部デスク。

高検検事長も見えていた

 西田氏は東大法学部を卒業後、2000年に司法試験合格。2002年に司法修習を修了し検事任官。東京地検、横浜地検、大阪地検堺支部、公正取引委員会への出向などを経験し、東京地検特捜部ではキャップ(主任検事)として自民党派閥の裏金問題にメスを入れた。

「これまで手付かずだった自民党の派閥に手を入れるとなると、現場を取り仕切るキャップが並みのメンタルではうまく立ち回ることはできません。その点、西田氏が大きな期待をかけられていたのは間違いありません」

 と、社会部デスク。特に問題なければ特捜部副部長や特捜部長、地検の検事正、天皇陛下の認証官である高検検事長といった栄達の道が見すえられていたはずだったが……。

 昨年12月、西田氏は東京高検への異動が決まった。西田氏の不祥事を察知した最高検が危機管理の一環として発動した異動だった。

 最高検がその時点でどこまで突き止めていたかは不明だが、西田氏の生活は乱倫と呼ぶにふさわしいものだった。

あり得ない生活ぶり

「妻以外の女性と生活を共にしている時点で、現職検事としてはあり得ないですね。一般の人よりも高いモラルを求められる職として、許されない振る舞いです。相手にもよりますが普通はお金が続きませんし、続いたとしても現職時代はそういった関係は慎むものです。私もそちら方面は嫌いな方ではありませんが抑制していました。ましてや今回の相手は捜査対象なのだから論外でしょう。西田氏は検察官として完全にのりを越えていたと言わざるを得ないですね」

 と、あるヤメ検弁護士。

「お金が欲しいとかその他の自由が欲しいなら検事を辞めて弁護士として独立するとかコンサルに転身するのがベターでしょう。今回さらに厄介なのは、取り調べ対象者と不適切な関係を結んでいる点です。色んな事情があったにせよ、なかなか理解に苦しみますし、“余罪”の存在が疑われるでしょう」(同)

 西田氏とAさんの個人的なやり取りの中では、西田氏は自らのことを「ご主人さま」と呼ばせるなどしていたことが判明している。やり取りから垣間見えるのは、洗脳に近い主従関係だ。さらに、取り調べ中にも「俺が法律」など検察官とは思えない不適切な発言をしていたことも分かった。

検察官を辞めた後

 勤務中は外食が多いからと、Aさんに弁当を作らせ、わざわざ検察庁まで持って来させることもあったというが、大抵は都内のホテルに連れ込み、関係を迫ったという。

 およそ検察官としての倫理や順法意識に欠けた振る舞いを続けてきた西田氏には最高検から厳しい処分が待っている。

「懲戒処分を受けた後、自ら辞職を選ぶのではないかと思います。が、問題はその後です」(同)

 検察官は法曹資格があるのだから辞職後も生活に困ることはないだろう……との指摘はもっともなところだが、弁護士になるには弁護士会に入ることが前提になる。これだけ大きい事案で世間を騒がせたとなると弁護士会は登録を拒否する可能性は高いというわけだ。

「弁護士会に申請を行っても1年は間違いなくムリで最低でも3年くらいでしょうか。ほとぼりが冷めるにはそれなりの時間がかかりそうです。ほとぼりが冷めたとしてもなかなか難しい道のりが想定されますね」(同)

 辞職後の道に展望が開けない場合には懲戒処分を受けても法務・検察組織に残るという選択肢も、可能性は低いがなくはないのかもしれない。自民党派閥の裏金問題という政界疑獄の摘発を指揮していたころに比べると天と地ほどの差で、出世できない自分を受け入れられるかどうかにかかっているのだろう。

「新潮QUE」にて公開中の関連記事【「とにかく従順に盲従しろ」 元「東京地検特捜部」エースが捜査対象女性に強いた主従関係の深層】では、西田氏がAさんに「写経」を課すなど、異様としかいえない二人の関係について詳しく報じている。

デイリー新潮編集部