続投に異を唱える向きもあるが……

写真拡大

 森保一・日本代表監督(57)の去就が注目を集めている。日本サッカー協会は半年間限定で契約延長の方針を打ち出す構えだが、続投要請には疑問の声も。問題の背景には協会が抱える“特殊な事情”があるようだ。

 ***

【写真を見る】「韓国国旗に似ている」と大炎上… 差し替えになったサッカー協会のプロモーション画像

来春の国際試合からは新監督に?

 森保監督は2018年のロシアW杯後に日本代表監督に就任して以来、8年間に及ぶ長期政権を築いてきた。注目される進退について、スポーツ紙デスクが言う。

「協会は森保監督から内諾を得て続投させる方向です。23日の理事会を経て正式に決定する見込みです」

 もっとも森保監督は今回の北中米W杯に臨むにあたって、「世界一」という目標を掲げていた。強豪国ブラジル相手の敗退とはいえ、ベスト32という結果は世間の期待に十分に応えたものとは言い難い。当然、続投に異を唱える向きもあるが、

「協会も次のW杯まで任せるつもりはありません。任期は来年1月開幕のアジア杯サウジアラビア大会まで。仮にアジア杯で優勝しても契約延長はせず、来年3月の国際試合からは新監督が指揮することになるでしょう」(同)

宮本会長が模索していた外国人監督起用

 その次期監督の最有力候補として名前が挙がっているのが、U-21日本代表の大岩剛監督(54)だ。

続投に異を唱える向きもあるが……

「日本人が代表監督に就任する場合、基本的には二つの条件が求められます」

 とは協会関係者。

「代表経験があること、そして早稲田大学か筑波大学の出身であることです。歴代の代表監督や協会幹部の多くは、両大学の出身者によって占められてきました。岡田武史元監督や西野朗元監督は早大出身、田嶋幸三前会長は筑波大出身です。大岩監督はDFとして現役時代に代表に選ばれた経験を持ち、筑波大出身なので条件を満たしているといえます。森保監督が短期間の続投に応じたのは、大岩監督への引継ぎの期間を設けるためです」(同)

 こんな話も打ち明ける。

「実は協会の宮本恒靖会長は、一時期、外国人監督の起用を模索していました。実際、今年に入ってからオーストラリア代表、横浜F・マリノスなどを率いた経験を持つポステコグルー監督や、ポルトガルのベンフィカ、オランダのPSVなどの監督を歴任し、現在はJリーグのアドバイザーを務めるロジャー・シュミット氏に接触していたそうです」(同)

協会のトラウマとなった監督

 ところが、この話は協会のある都合で早々についえたという。

「今も協会内で隠然たる影響力を保つ田嶋前会長に加えて、森保監督らも宮本会長による外国人監督招聘(しょうへい)の動きに不快感を示したと聞いています。協会内には、ハリルホジッチ元監督への“トラウマ”が残っているのです。彼は日本人とのコミュニケーションに難があり、協会や代表選手とも対立。最終的には18年4月に解任されました。その一件が今も尾を引き、以降は日本人監督を重用する路線が続いています」(前出の関係者)

 サッカージャーナリストの元川悦子氏が言う。

「若い世代の底上げを考えて大岩監督というのは理解できます。ただ個人的には、現イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督のような世界的トップ指導者が率いる日本代表を見てみたい気もします。彼はクロップ監督退任後にドイツのドルトムントを率いて、香川真司を指導した経験もありますし、マインツでは岡崎慎司にも接しています。練習法がユニークで、日本人監督も学びに行くような存在ですからね」

 過去、日本代表監督に名将とうたわれたオシム氏を起用し、うまくいったこともあるが……。

「週刊新潮」2026年7月23日号 掲載