毎月の国民年金保険料、「まとめて前納すると割引」になると聞いたのですが、どれくらい安くなるのですか? また、支払方法はどんなものがありますか?

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個人事業主のAさんは、毎月さまざまな他の振込と同じタイミングで国民年金保険料を納付しているそうです。   同業者のBさんから、前納すれば割引になるということを聞いて始めてみようと思っているそうです。ただ一度に支払う額が多くなるので、実際にどれくらいの割引があるのかによって前納を行うか否かを決めようと考えています。   今回は国民年金保険料の割引とその支払い方法についてみていきます。(記載の国民年金保険料は令和8年度のもの)

国民年金保険料の支払方法は

国民年金保険料の支払方法は、①納付書での支払い、②口座振替、③クレジットカード払いがあり、①の納付書での支払いは、金融機関や郵便局、コンビニエンスストア、ペイジーを使った電子納付、スマホのアプリを使った方法があります。

国民年金保険料の早割・前納とは

まず、国民年金保険料の納付期限は翌月末となっています。早割とはその納付を当月末に口座振替する方法のことで月額60円割引されます。その場合、納付書で当月末に納付しても割引はありません。イメージとして、

  通常の口座振替 X月分の保険料を(X+1)月の末日に振替
  早割の口座振替 X月分の保険料をX月の末日に振替→60円割引

となります。
次に前納とは6ヶ月分、1年分、2年分をまとめて納付する場合です。
6ヶ月前納は上期(4月~9月分)の保険料は4月末に、下期(10月~3月分)の保険料は10月末にまとめて口座振替を行います。1年前納は1年分(4月~3月分)の保険料は4月末に口座振替を行い、2年前納は2年分(4月~翌々年3月分)の保険料は1年目の4月末に口座振替を行います。
また、クレジットカードでも同様の割引がありますが、割引額は口座振替と異なります。納付書払いの場合はクレジットカードと同じ割引額です。
それぞれの1回あたりの保険料と割引額は下図の通りです。

ちなみに、令和8年度保険料は1万7920円で令和9年度保険料は1万8290円ですので、2年払いの基となる保険料は43万4520円です。また、付加保険料にも前納の割引があります。

どのように手続きすればいいの?

1年前納と6ヶ月前納(上期と下期分)については、毎年4月に送られてくる納付書中に同封されていますのでそれを利用します。2年前納で口座振替の場合は、オンライン申請の場合は、マイナポータルを経由して「ねんきんネット」から手続きします。
書面による手続きは、「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書 兼 還付金振込方法(変更)申出書」に必要事項を記入し、預貯金口座をお持ちの金融機関または年金事務所に提出または、年金事務所に郵送します。
注意点として、口座振替の申し込みには、基礎年金番号の記入が必要ですので、基礎年金番号通知書や年金手帳、納付書で基礎年金番号を確認するようにしましょう。
クレジットカードでの支払いは、「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」に必要事項を記入のうえ、年金事務所に提出または郵送します。納付書による2年前納の場合は、申出書を年金事務所に3月末までに提出すると4月以降に納付書が送られてきます。
口座振替、クレジットカード納付による「2年前納」を一度申し込みすると、辞退の申し出がない限り、次回以降も自動的に2年分の保険料が納付されますが、納付書による2年前納は、毎回申出書の提出が必要となるので忘れずに手続きする必要があります。

事業のキャッシュフローしだいです

Aさんは個人事業主ですのでご自身の経営状況だけでなく、事業におけるキャッシュフローに余裕があるようでしたら前納を考えてもよいのではないでしょうか。
 

出典

日本年金機構 国民年金保険料の前納
執筆者 : 田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表