YouTubeチャンネル「アポロの野球・歴史探訪」が、「【野球用語見直しは必要か】日本の野球用語が作られた歴史背景|正岡子規と中馬庚から辿る野球用語史【野球は愉快な戦争だ】」と題した動画を公開した。宮城県高野連で検討されている野球用語の見直しについて、明治時代までさかのぼり、日本の野球用語が作られた歴史的背景を解説している。

動画の冒頭では、宮城県の名取北高校の探究活動をきっかけに、「刺殺」や「死球」といった用語を見直す動きがあることを紹介。なぜ日本で刺激の強い漢字が使われるようになったのか、そのルーツを探っている。1872年に日本へベースボールが伝わった当初、用語は英語のままだったが、正岡子規が競技を「模擬的な戦争」に例え、アウトを「討ち死に」などと表現したことを説明。また、中馬庚がベースボールを「野球」と名付けた歴史や、記録の利便性から短い漢字での分類が定着していった経緯を解説した。

さらに、刺激的な用語が定着した理由について「単なる軍国主義の影響とは断定できない」と分析。明治期の戦争を身近に感じる時代背景の中で、戦いになぞらえる表現が受け入れられやすかった点を指摘している。また、戦前・戦時中・戦後における用語の変遷についても触れ、戦時中の敵性語排除による一時的な変化を振り返った。

動画の終盤で投稿者は、現在の野球用語について「100年以上の歴史の中で意味が定まり、専門用語として定着しているため、使用し続けることに問題があるとは思わない」と独自の見解を提示。一方で、当たり前に使っている言葉を高校生自身が立ち止まって考えることには「教育的な意味があるのではないか」と語り、視聴者へ意見を問いかけて動画を締めくくった。