カナダ山火事、北米東部で「世界最悪レベル」大気汚染…W杯決勝行われる州にも煙・FIFAは影響協議
【ワシントン=中根圭一】カナダで発生した山火事の影響で、北米東部に大量の煙が流れ込み、世界最悪レベルの大気汚染に見舞われている。
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会決勝が19日午後(日本時間20日未明)に行われる米ニュージャージー州にも煙が到達し、試合への影響が懸念されている。
山火事は熱波と乾燥によりカナダ東部オンタリオ州を中心に発生し、今月中旬に拡大した。煙はニューヨークやデトロイトなど米主要都市に及び、米CNNは1億人以上が大気汚染の注意報、警報の対象となったと報じた。
首都ワシントンでは17日、肺や心臓などの病気の原因となる微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が世界保健機関(WHO)の年平均基準の約35倍に上り、ゴーグルやマスクを着用して外出する人の姿が目立った。通勤中の技術者ヒューマ・ケイさん(35)は「喉に持病があり、体調の悪化が心配だ。山火事が早く落ち着いてほしい」と話した。
米FOXニュースによると、ホワイトハウスと国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長はW杯決勝への影響を協議した。山火事を理由とした試合の変更計画は現時点で策定されていないという。
トランプ大統領は17日、SNSで「汚染による(損害の)費用はカナダへの関税に上乗せしなければならない」と警告し、カナダのカーニー首相に電話で山火事の責任を追及する考えを示した。

