全国からキッズが集まるトー横(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

「何撮ってんだよ。勝手に撮ってんじゃねーぞ、オイ。オレがクレージーグループのクレージーだよ、オイ」

「真剣にやれ!」機動捜査隊50代警部補が30代部下にクレーンゲームでフィギュアを獲得させたワケ

 暴力団員の男は警視庁新宿署で護送車両まで連れて行かれる際、集まった報道陣を振り返り、こう叫んだ。

 10代の知人女性の顔をブン殴り、スマホを奪ったとして、警視庁は11日、指定暴力団「稲川会」系傘下組織の組員、大越竜治容疑者(37)を強盗致傷の疑いで逮捕した。

 今年4月1日、大越容疑者は東京・新宿駅東口の「駅前広場」で少女の顔面を平手で1発殴打。少女の腹部に凶器を突きつけ、「今、アイスピックを持っているんだけど、刺しちゃうかも」と脅し、首にかけていたスマホを奪った。少女がスマホを取り返そうとして両手で大越容疑者の右腕をつかんだところ大越容疑者は少女をその場で引き倒して転倒させた。

 さらに大越容疑者は奪い取ったスマホを破壊したうえ、少女が持っていた現金約1000円が入ったリュックサックを強奪。少女は頭部や顔面を打撲し、全治9日間のケガを負った。

「大越は3月下旬に上京してきたいわゆるトー横キッズの10代の少女と知り合い、事件当日まで数日間、一緒に行動していた。大越はトー横で一部の若者から『クレージー』と呼ばれていた。少女が大越に『地元に帰る』と伝えたら、いきなりキレた」(捜査事情通)

 少女は現場近くのドラッグストアに駆け込み、助けを求めた。店の従業員から「ヤクザに追われている女性がいる」と通報があり、事件が発覚。調べに対し、大越容疑者は「弁護士と相談してから話します」と供述しているという。

 大越容疑者はすでに覚醒剤使用などの疑いで複数回逮捕されており、警視庁は大越容疑者が歌舞伎町で知り合った別の複数の少女に覚醒剤を使用させていたとみて調べている。

「先月、トー横で『イノッチ』を名乗るインフルエンサーが少女に売春をさせたとしてパクられましたが、大越を『クレージー』と呼んでいたのは一部だけ。『最近、あのクレージーとかヤバいよね』と噂になっていた程度でしょう。トー横ではいろいろな名前を名乗る売人がウロウロしていて主にサイレースやデパスといった向精神薬が『1錠500円』とかで取引されています。最近はガチの違法薬物の話はあまり聞きませんが、それでも彼氏がシャブ中だったり、周りに使用している子がいると、それが入り口になるケースが多い。下火になったわけではなく、薬物使用者の間で『〇〇通りの〇〇ビルに行けば手に入る』という情報が口コミで伝わり、売買が行われている」(歌舞伎町関係者)

 20歳ほど年の離れた少女に「別れ」を告げられたぐらいでムキになり、アイスピックを用意して脅すとは、狭量すぎて全然「クレージー」じゃない。