「骨太の方針」もあっさり変更(城内実成長戦略担当相)/(C)日刊ゲンダイ

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 また、長期金利が上昇している──。8日の国債市場で、長期金利の指標となる新発10年債の利回りが上昇し(国債価格は下落)、一時2.870%をつけた。1996年以来、30年ぶりの高水準である。

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 長期金利は7日に2.850%をつけたばかりだ。短期間で上昇をつづけている。

 長期金利が上昇しているのは、マーケットが、高市政権がすすめる「無責任な放漫財政」を本気で懸念しはじめたからだ。きっかけは、政府が6月末にまとめた「骨太の方針」の原案である。市場では「骨太ショック」との声があがっている。

骨太の方針」の原案には、これまで使われてきた「財政健全化」の記述がないうえ、「『強い経済』の実現に向け、適切な金融運営が行われることも重要」と、日本銀行の“利上げ”を牽制する記述まであった。「財政悪化」や、日銀の利上げが後手に回ることが懸念され、国債が売られているという。

■発表から数日で修正

 さすがに、高市政権も長期金利の上昇(国債下落)にビビったのだろう。慌てて「骨太の方針」の記述の修正に動いている。原案には記述がなかった「『安定的な物価上昇』の実現」を追加する方針だという。

骨太の方針」の修正は前代未聞のことだ。しかも、原案の発表から数日での修正である。よほど危機感が強いに違いない。

 問題は、この先、長期金利はどこまで上がるのかということだ。経済評論家の斎藤満氏はこう言う。

「世界の常識では、長期金利は名目GDPに近づきます。ここ数年、日本の名目GDPは4%を超えている。長期金利も4%を超える可能性があります。長期金利が上昇している大きな原因は、『インフレ』と『財政悪化懸念』です。インフレを止めない限り、長期金利も上がりつづける可能性がある。なのに高市政権は、官民で370兆円を投資する構想をブチ上げるなど、インフレと財政悪化を加速しかねない政策を掲げている状況です」

 この先、夏の概算要求、秋の補正予算、来年度の予算編成、消費税減税──と財源の有無が問題になるたびに、財政悪化懸念が強まり、長期金利は上昇しかねない。

「日銀は、早めに利上げに動くべきです。インフレが進んだ後、慌てて物価高を抑えようとすると、利上げ幅も大きくなってしまう。早めに政策金利を上げてインフレ期待の熱を冷ませば、高インフレ、高金利も回避できます」(斎藤満氏)

 このままでは、インフレも金利高も止まらない。

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 財政悪化懸念は強まるばかり。マーケットの疑心暗鬼を鎮める術はないのが実状です。関連記事【もっと読む】『補正予算3兆円は全額赤字国債、財政悪化懸念に高市・片山コンビが“安心感”強調も…マーケットの不信感は募るばかり』で詳しく報じている。