Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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今の国会の会期末が来週金曜日に迫る中。衆議院では与党の国会運営に反発する野党が、審議を“欠席”する異常事態となっています。国会は正常化されるのか―。7日夜、高市首相は、日本維新の会の吉村代表と与党党首会談に臨みました。

(高市首相)
「残る議員提出法案の取り扱いなど、今後の進め方について、 自民党総裁として意見交換を行いました」

( 日本維新の会 吉村 代表)
「皇室典範そして副首都法案、議員定数削減法案についての今後の進め方について協議をいたしました。この中身について、なかなかここでお伝えすること はできませんが、明日以降、野党との関係もあります。国対委員長間で、国対レベルで協議を進めていくということになりました」

自民・維新は連立合意に含まれている衆議院議員の「定数削減法案」と「副首都法案」について今の国会での成立を目指していましたが、野党側の反発が強く審議がストップ。会期末まで2週間を切る中成立の見通しはまったく立っていません。

高市首相と吉村氏の詳しい会談内容は明らかにされませんでしたが、「定数削減法案」の成立を次の国会に先送りする方針を確認したということです。

そして8日、この方針を野党側に伝えました。

自民党は中道改革連合との国対委員長会談の場で「定数削減法案」を次の国会へ「継続審議」とすることとあわせて、「副首都法案」の審議を進めることと「皇室典範改正案」の速やかな審議入りを求めました。しかし…。

(中道 重徳 国対委員長)
「我々としましては、参議院だけ集中審議やって衆議院はやらないということはあり得ないでしょうということ。これについて総理が拒否をする理由はないというふうに私は思います」

野党側は衆議院での高市総理が出席しての集中審議の確約を求め折り合いはつきませんでした。自民党の梶山国対委員長は「官邸から集中審議に関する返答をもらっていない」と説明したということです。

国会が正常化されないまま迫る会期末。

政治ジャーナリストの青山さんは7日からの与野党の動きをどう見ているのしょうか。

(政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
「今ですね、完全に与野党が対立状況に陥っていて、誰かが何かを諦めないと国会が正常化しない状況だったんですね。誰かがというかつまり与党側が一定程度の妥協をしないともう何かが進まないという状況になっていました。そんな中で、この維新が2つ掲げている副首都法案か定数削減か、どっちかを取り下げるという案が浮上したわけですね。維新の会としては、定数削減は身を切る改革を示すための一種の姿勢のアピールに過ぎないところがある。一方、副首都法案は、来年4月に大阪都構想の住民投票を知事選に合わせてやるっていうスケジュールで組み込まれていますから、この国会で通さないと吉村知事の立場にも関わるんです」

一方、自民党は「皇室典範改正」の今国会での成立を最優先事項と位置づけています。自民がこだわる理由については…

(政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
「自民党の中で今強い力を持っている麻生副総裁が皇室典範改正を一種の自分事として必ず成立させたい。しかも、この高市政権の時でないと、今のような法案の体系はできない。今がチャンスだと、ここまで来たので絶対通したいという意思が強かった。議長に推した森さんも麻生さんの一種の子分ですし、今、自民党の幹事長の鈴木さんも麻生さんの弟。こうした麻生支配が強い中で、やはり皇室典範改正は絶対の優先順位が高かった」

そのため、今回与党は「議員定数削減」法案の先送りを野党に示したのです。

野党にとって「議員定数削減」法案は比例代表だけを削減するもので中規模、小規模の政党が苦しくなる内容なので絶対に反対の姿勢でした。

会期末までの注目点は…

(政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
「基本的には国会が動き出せば、衆議院は与党が圧倒的な多数を持ってますから、すべての法律が通ります。定数削減に関しては野党が結束して反対でしたが副首都法、皇室典範は、成立していく可能性が高い。あとは、高市総理が応じることに追い込まれた党首討論とか集中審議で高市総理が皇室典範、今の経済情勢、さらに言えば中傷動画の問題で、どのような答弁をするか、これが答弁次第によってはまたここで野党側が強く反発して紛糾する可能性はまだ残っていると思います」