予備校講師の土井昭氏が自身のYouTubeチャンネルで「【日本と国際問題】文科省がまた頭の悪い決断をしました!デジタル教科書の導入で高まる成績が下がる可能性」を公開した。動画では、日本政府が進めるデジタル教科書の導入方針に対し、海外の失敗例や教育現場の実態を交えて強い懸念を示している。

日本では2030年度からデジタル教科書の順次導入が計画されており、「デジタルのみ」にする可能性も議論されている。土井氏は、文部科学省が「内容がより分かりやすくなる」と推進する一方で、学校現場の9割以上が反対している現状を指摘した。

論点として、スウェーデンなど北欧諸国の事例を提示。2010年代からデジタル化を推進した結果、PISA(学習到達度調査)の成績が低下したと説明した。集中力や読解力の低下が懸念され、現在では紙やノートに重点を戻す方針へ転換していると語る。「日本はそこから後追いで『この失敗に追随するんだ!』という事をしようとしている」と、他国の失敗を繰り返す姿勢を厳しく批判した。

さらに、デジタル教科書のメリットとして「動画・音声による理解の深まり」や「個別最適化」を認める一方で、デメリットも列挙。「記憶の定着がしづらい」「健康面への影響」に加え、最大の懸念として「結局出来る人しか出来るようにならない」と教育格差の拡大を指摘した。コロナ禍の映像授業を例に、自己管理ができる一部の生徒は成績を伸ばす半面、そうでない生徒は集中力が続かず、結果として学力格差が広がったと分析している。

また、データ管理や歴史の書き換えが容易になる点から、デジタル教科書は「独裁国家が好みそうな特徴がある」と独自の視点を展開した。

最後に土井氏は、一律でデジタル化を強制することは絶対にやるべきではないと断言。紙の教科書をメインにしつつ、有効な部分だけを一部取り入れる柔軟な対応が必要だと提言し、教育のあり方について再考を促した。