決戦ムード高めたバースデー円陣「光栄」菅原由勢がブラジル戦へ「全員が人生を賭けて勝ちに行く覚悟」
日本サッカー史上最大とも言えるビッグマッチに向けた前日公式練習は、最高の雰囲気で幕を開けた。円陣の主役となったのはDF菅原由勢(ブレーメン)。この日、26歳の誕生日を迎えたムードメーカーに祝福の拍手が送られると、主役のパーソナリティーを体現するような明るいムードそのままに炎天下でのトレーニングが始まった。
冒頭15分間が報道陣に公開された練習後、取材に応じた菅原は「W杯の中で誕生日を迎えられたのは光栄。素晴らしいチームメート、チームスタッフの皆さんからお祝いの言葉をいただけるのはすごくありがたいこと」と笑みを見せつつ、「それを明日、結果でしっかり恩返しをできれば」と気を引き締めながら決意を語った。
菅原は今大会、初戦オランダ戦、第2戦チュニジア戦に途中出場し、第3戦スウェーデン戦に先発出場。一時はメンバー入りも危ぶまれる立場だったが、試合に変化を加えられる存在として右ウイングバックで重用され、初の大舞台にもしっかりと順応したパフォーマンスを見せている。
スウェーデン戦では右CBの瀬古歩夢と“00ジャパン”(2000年生まれの世代別代表の愛称)共演も実現。瀬古は試合後に「試合前も由勢と『最高だな』って話してた。この舞台にせっかく出るなら楽しめないと損。誰もがプレーできるわけではないので、非常に楽しくプレーできたかと思う」と語っていたが、菅原によっても感慨深いひと時だった。
「13〜14歳くらいの頃から、泥みたいなピッチから一緒に戦ってきた中で、いまじゃW杯のピッチで一緒に並んで君が代を歌いながらというところでは、僕たちはいわば世間的に見たらエリート街道を歩んできた立場かもしれないし、その通りだと自分たちも思うけど、周りの指導者の方々、特に森山監督からは『エリートみたいな道を歩いている奴らはすぐに消える』と毎回言われてきて、『俺たちはそんなことない、俺たちは世界を目指してやっていく中でW杯に行くんだ』というのは歩夢も、(中村)敬斗も、タケ(久保建英)も、(鈴木)彩艶も、みんなで目指してきた部分だったので、今まで自分たちがやってきたことも含めて楽しむ必要があるよねという話をしていました」
そんな尊い日々を長く続けられるかどうかは自分たちの手にかかっている。29日のブラジル戦からは決勝トーナメントの一発勝負。負ければ終わりの戦いだ。
W杯の一発勝負でのブラジル戦。厳しい戦いになるのは間違いない。しかし裏を返せば、日本中のサッカー少年が憧れ、勝つことを夢見る舞台であるのも間違いない。菅原は自分に言い聞かせるように口を開いた。
「(堂安)律くんもインタビューで言っていたけど、W杯で本気のブラジルと戦えるなんて、日本のサッカー少年の時に思い描いていた物語のようなもの。それをしっかり自分たちが勝利を手繰り寄せるようにできることは全てしたいと思うし、全員が人生を賭けて明日の試合に勝ちに行く覚悟があると思うので、あとはそれをピッチで示すだけ」
菅原が右ウイングバックで出場するとなれば、対面にはFWビニシウス・ジュニオールが立ちはだかる。「彼も3試合連続でゴールを決めて、トップフォームに持ってきていると思うので、そこはしっかり警戒しつつも、彼の周りにいる選手たちも彼を引き立てる動きをしてくると思う。彼の周りの選手たちにもしっかりと気を遣いながら、チーム全体で対応していく必要がある」。恐れではなく、イメージは万全。日本が誇る元気印は果敢に王国撃破を見据えた。
(取材・文 竹内達也)
冒頭15分間が報道陣に公開された練習後、取材に応じた菅原は「W杯の中で誕生日を迎えられたのは光栄。素晴らしいチームメート、チームスタッフの皆さんからお祝いの言葉をいただけるのはすごくありがたいこと」と笑みを見せつつ、「それを明日、結果でしっかり恩返しをできれば」と気を引き締めながら決意を語った。
スウェーデン戦では右CBの瀬古歩夢と“00ジャパン”(2000年生まれの世代別代表の愛称)共演も実現。瀬古は試合後に「試合前も由勢と『最高だな』って話してた。この舞台にせっかく出るなら楽しめないと損。誰もがプレーできるわけではないので、非常に楽しくプレーできたかと思う」と語っていたが、菅原によっても感慨深いひと時だった。
「13〜14歳くらいの頃から、泥みたいなピッチから一緒に戦ってきた中で、いまじゃW杯のピッチで一緒に並んで君が代を歌いながらというところでは、僕たちはいわば世間的に見たらエリート街道を歩んできた立場かもしれないし、その通りだと自分たちも思うけど、周りの指導者の方々、特に森山監督からは『エリートみたいな道を歩いている奴らはすぐに消える』と毎回言われてきて、『俺たちはそんなことない、俺たちは世界を目指してやっていく中でW杯に行くんだ』というのは歩夢も、(中村)敬斗も、タケ(久保建英)も、(鈴木)彩艶も、みんなで目指してきた部分だったので、今まで自分たちがやってきたことも含めて楽しむ必要があるよねという話をしていました」
そんな尊い日々を長く続けられるかどうかは自分たちの手にかかっている。29日のブラジル戦からは決勝トーナメントの一発勝負。負ければ終わりの戦いだ。
W杯の一発勝負でのブラジル戦。厳しい戦いになるのは間違いない。しかし裏を返せば、日本中のサッカー少年が憧れ、勝つことを夢見る舞台であるのも間違いない。菅原は自分に言い聞かせるように口を開いた。
「(堂安)律くんもインタビューで言っていたけど、W杯で本気のブラジルと戦えるなんて、日本のサッカー少年の時に思い描いていた物語のようなもの。それをしっかり自分たちが勝利を手繰り寄せるようにできることは全てしたいと思うし、全員が人生を賭けて明日の試合に勝ちに行く覚悟があると思うので、あとはそれをピッチで示すだけ」
菅原が右ウイングバックで出場するとなれば、対面にはFWビニシウス・ジュニオールが立ちはだかる。「彼も3試合連続でゴールを決めて、トップフォームに持ってきていると思うので、そこはしっかり警戒しつつも、彼の周りにいる選手たちも彼を引き立てる動きをしてくると思う。彼の周りの選手たちにもしっかりと気を遣いながら、チーム全体で対応していく必要がある」。恐れではなく、イメージは万全。日本が誇る元気印は果敢に王国撃破を見据えた。
(取材・文 竹内達也)

