「顔が悪いから人気がないんだ」10代アイドルが【36キロ・ガリガリ体型】に⋯彼女を追い詰めた「握手会の闇」〉から続く

 STU48を19歳で卒業し、上京したMiyu氏(24)。「人気が出なかったのは顔のせい」と思い詰めていた彼女は、グループ時代の貯金を叩いて念願の鼻整形に踏み切る。

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 術後、「ハリー・ポッター」の妖精のように腫れ上がった顔を見て毎日泣き続けた彼女は……。インタビュー第2回をお届けする。(全3回の2回目/続きを読む)


なぜ親の反対を押し切って整形を? ©深野未季/文藝春秋

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19歳で限界に

──STU48を卒業した後、本格的な整形をしたそうですね。そもそも卒業のきっかけは何だったのでしょうか。

Miyu 今後を考えたときに「このままここにいて人気が出るのか?」みたいに思って。握手会が苦手で選抜にもなれないのに「ここにいても意味なくないか?」と。早く卒業したかったんですけど、お母さんから「もうちょっと続ければ」と言われて。それも限界がきて19歳でやめました。

──2021年ですね。

Miyu 辞めた後、一度実家の香川に戻ったんです。母は「やっと娘とゆっくり過ごせる」と思っていたと思うんですけど、私はもっと売れたい、大きくなりたいという思いがあったんです。

「STUは私の扱い方が悪かった」という被害者意識もあって。それで母に「上京したい」と話しました。ただ、実は上京して、お母さんに内緒で整形したいという思いもあったんです。いろいろ理由をつけて説得して上京して、すぐに整形のカウンセリングに行きました。

──その後、どういういきさつで整形に至ったんでしょうか。

上京してすぐ鼻整形

Miyu まず、STUの時、私が人気が出なかったのは顔のせいだと思っていたんです。丸顔でかわいい系の顔だったので、それがファンになめられる原因だ、と。もっときれい系の人だったら、気軽に「釣ってよ」とか言えないじゃないですか。

 当時、YouTuberのRちゃんが出始めの時で「こういう顔になりたい」と憧れるようになって。SNSを参考に毎日分析して、鼻をシュッとさせたらきれいな顔になる、まずやるべきは鼻だと思ったんです。それで上京してすぐに鼻のカウンセリングに行きました。

──いきなり鼻整形だったんですね。一番ハードルが高いと聞きますが……。

Miyu アイドル時代から笑ったときの自分の鼻が嫌いだったんです。それで自分の映像を見るのが嫌で。そこを直せば人生変わるはずだと思っていたので、まずやるべきは鼻だな、と。それでSTU時代の貯金で整形しました。

──整形してみていかがでしたか?

Miyu まずダウンタイムの腫れがすごくて。鼻が「ハリー・ポッター」に出てくる妖精のドビーみたいになっちゃって。「これで正解なのかな?」とすごく怖かったです。

 誰にも言わずに整形したので相談もできなくて。毎日泣いていたんですけど、ある時「抱えきれない」と、お母さんにビデオ通話したんです。泣きながら「ごめん、整形しました」と言ったら、母は「やりそうだと思ってた」みたいな反応でした。その後、半年から1年かけて自然に馴染んできました。

──そんなに時間がかかるものなんですね。

Miyu かかります。しばらくは顔が突っ張ったり、笑い方が不自然になったりと、違和感がどうしてもあって。ただ、腫れが引いたら自分では人生の成功だと思うくらい「やってよかった」と思っています。

──私、娘がいるのですが、丸顔がかわいいと思っているんです。なので、Miyuさんのお母さんの気持ちになると、少し複雑で……。

お母さんの複雑な思い

Miyu そうですよね。私のお母さんも悲しんでいました、整形。私、実はSTUに合格する前、中学生の時に二重整形をやっていて。その時に「二重まではいいけど、これで最後だよ」と言われていたんです。

──14歳で整形。少し早いですね。

Miyu 小学生の時から二重にずっとなりたくて。雑誌を見ると「二重幅にアイシャドウを塗る」とか書いてあるんですけど、そもそも二重幅がない。

 アイプチとか、二重テープとか、マッサージで二重になる方法を試したりして。ネットでそういう情報を売っている人に、2万円払っちゃったり。

──いわゆる情報商材ですね。

Miyu そういうのをいっぱい試したんですが、二重にはなれなくて。毎朝アイプチに1時間とかかけている様子をお母さんも見ていて。それで勇気を出して親に「どうしても整形したい。お金はお年玉とかお小遣いから出すから」と説得したんです。で、許してもらえて、香川のクリニックでやったみたいな感じです。

 でも、お母さんからはいまだに「やってしまったからいいんやけど……」と小言は言われます。私がXで「前は芋ブス女だったけど、今は垢抜けてよかった」みたいなポストをすると、お母さんは「あの頃も私はかわいいと思っていた」とか。

──お母さんの気持ちもわかるような……。

Miyu 事前に整形を相談したら止められると分かっていたので。お母さんが「あんたは今でもかわいい」と言ってくれていることはわかっていたけど、自分がどうしてもやりたかったのでやったという感じですね。

アイドル活動を再開した理由

──鼻がなじんできて、すぐに次のアイドル活動を再開したんですか?

Miyu 鼻整形してからは、気が緩んでニートみたいになってしまって。お母さんからも「あんた東京に何しに行ったんや。そんなんやったら香川連れ戻すぞ」と怒られたりしてました。

 自分でも「何のために東京に来たんだろう」と内心焦っていて。元アイドルだし、就職もできないし……というときに、たまたま知り合ったアイドルの事務所のかたが「こういうアイドルグループを作るんですけど興味ありませんか?」とDMをくれたんです。

「もうアイドルはちょっと……」と思ったんですけど、STUとはシステムも違うし、整形でこの顔も手に入ったし。それで「LEVEL7」を始めることになりました。

──STUの時のように「握手会嫌だな」とは思わなかったんですか?

Miyu そこなんですよね……。ただ、LEVEL7は握手会ではなく「特典会」というチェキを撮りながらファンと話す形式だったんです。自分もSTUの時より大人になったし、男の人との接し方もちょっとはわかるようになったし「いけるんじゃないか?」と。何より、お金を稼ぐ手段がもうそれしかない状態だったので「やってみるか」という感じでした。

──ニート時代はどうやって生活していたんですか?

ニート時代の収入源は…

Miyu 貯金とライブ配信です。STU時代からのファンの人が見てくれて、課金とかしてくれて。でもそれも月3万くらいにしかならなくて。バイトもしてみたんですが、社会不適合者すぎてすぐ辞めちゃって。そういうのもあってほぼニートでした。

──どうでしたか? アイドルを再開してみて。

Miyu 前と違って自信を持ってパフォーマンスができたので「いけるかもしれない」と最初は思ったんですけど……。

 ただ、いくら顔に自信を持っても、特典会でファンと直接話すのがやっぱり苦手で。いくら自分に自信を持てても、心の底からしたくないと思っていることは変わらないんだ、と。LEVEL7でも特典会のファンの方の列が少なかったときもありました。

──でも、今度はうまくいかなくても、以前のように顔のせいにできなくなってしまった。

Miyu そうなんです。そこにたどり着いてしまって。「顔は完成してるし、人気がでないのは自分の頑張りが足りてないからなんだ」と、そこに着地したんです。それで自分の内面や行動に問題があったんだと自覚するようになりましたね。

 なので、そこからは仕事を頑張ったり、今の美容アカウントを作ったりと内面を磨こうと意識するようになりました。

〈「整形して量産型の顔になってるじゃねーか笑笑」それでも“今の自分”が好き…《整形総額600万》24歳・元アイドルが【誹謗中傷に負けない理由】〉へ続く

(市岡 ひかり)