不動産投資に関心を持ちながらも、1棟目の選び方に迷い続けている人は少なくない。何を基準にすればいいのか、どんな物件が自分に合っているのか--その問いに対して、不動産投資アドバイザーの木村洸士氏が明確な視点を示している。
 
木村氏がまず問い直すのは「なぜ物件を買うのか」という動機だ。節税対策や保険代わりという理由で選ばれやすい物件のカテゴリーがあるが、利益が出ないことを前提にした購入は、次の展開につながらないどころか、経営状態を悪化させ、融資の道を閉ざしてしまう。1棟目が2棟目への布石になるかどうか、その視点こそが出発点になる。
 
初心者に向けて避けるべき物件像もはっきり示されている。大型設備を抱える物件は修繕コストが膨らみやすく、固定資産税の負担も重くなる。利回りが低い状態で赤字経営を続けると、金融機関の評価にも影響が出る。利益を生む経営ができなければ、いくら物件数を増やしても土台は揺らぎ続ける。
 
では、何を選ぶべきか。木村氏がすすめるのは、運営コストを抑えやすく収益を出しやすい物件だ。大型設備がなく管理負担が少ないものや、価格が低く利回りを確保しやすいものがその候補になる。「いい立地」についても木村氏は独自の解釈を語る。駅近という条件が必ずしも投資として優れているわけではなく、「その場所でこの価格なら割安だ」と判断できるかどうかが本質だという。
 
1棟目の選び方は、自分の属性や資金力によっても変わる。木村氏は複数の買い進めパターンを整理しており、属性が高い人向けのルート、自己資金が少ない人向けのルート、経験を積みながら段階的に進むルートとそれぞれ異なる道筋が存在する。どれが正解かという問いに一元的な答えはなく、複数の選択肢を知ったうえで自分のプランを設計することが重要だと木村氏は語る。
 
不動産会社の規模による違いについても興味深い視点が語られており、大手だからといって好条件の物件が揃っているわけではないという現実も示されている。実際に木村氏のもとで学んだ受講者の中には、数年という短い期間のうちに月の利益が大幅に積み上がった事例も複数あるという。

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