下矢一良氏が自身のYouTubeチャンネルで「メディアの常識が崩れた瞬間。映画「国宝」が証明した新しい勝ち方について解説【Amazon KOKUHO】」を公開した。劇場公開からわずか1年という異例のスピードでAmazonプライムビデオの見放題独占配信となった映画『国宝』を題材に、テレビ局が直面する危機と、映画界における新たなヒットの法則について独自の視点で解説している。

動画の冒頭で下矢氏は、これまで大ヒット映画の「勝利の方程式」はテレビ局が製作委員会に入り、自局の番組で大々的に宣伝することだったと説明。しかし、実写映画としてかつてのトップだった『踊る大捜査線』の記録を抜き、興行収入が200億円を超える大ヒットを記録した『国宝』には「テレビ局は全然絡んでいない」と指摘した。製作や出資にテレビ局の出る幕がなく、実力ある企業だけでメガヒットを生み出した現状を「完全にゲームチェンジ」と表現した。

さらに、Amazonが巨額の資金を投じて独占配信権を獲得した背景にも言及。歌舞伎をテーマにした本作は幅広い年齢層に支持されるため、プライム会員の獲得というAmazonの目的に合致していると分析した。また、海外展開においても、英語表記をそのまま「KOKUHO」とし、国際的な映画祭で賞を獲得してじわじわと海外へ浸透させるという巧みなビジネス戦略が練られていると解説。「知的なレベルが高いというか、そういう尖ったものが好きな人たち向けにじわじわヒットさせていく」と、その工夫を評価した。

現在、多くのテレビ局が自社の著作権ビジネスを強化しようとしているが、テレビ局に頼らずとも優れた作品を作れるクリエイターたちにとっては、あえてテレビ局を巻き込む必要性が薄れているという。下矢氏は「テレビ局の著作権ビジネス戦略としては、市場環境がちょっとやりづらい難しい局面に入っている」と述べ、既存のメディアが直面する厳しい現実を浮き彫りにして動画を締めくくった。

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元テレビ局員の視点から、業界の裏話やテレビ出演の秘訣をお届け!普段はなかなか聞けない、メディアを活用したビジネス戦略やPRの裏ワザを正直にお伝えします!! 略歴:PR戦略コンサルタント。テレビ東京に入社し『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』を製作。その後独立し、中小企業を中心に広報・PRの支援にあたる。